見えない障がいを、まなぼう~精神障がい~」ふりかえる! | ブルーアイランド

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(2024年2月FB掲載)

昨日、「見えない障がいを、まなぼう~精神障がい~」という研修会があり、ゲストスピーカとして家族・支援者として話をする機会を得ました。

 

今回、主催が宮崎市ボランティア協会で共催がぼちぼちの会によって開催され、私自身の昨日の話を踏まえてふりかえったり気づいたことを記載したいと思います。

 

見えない障害ということで隠して生活するという選択も可能な現状である。

 

なぜ隠してまで生活をしなければならないかということですが、そこには社会的な偏見(怖い・危険)があるので、親として自分の子供が怖い・危険な人物と思われたくないということから開示することを躊躇したり、当事者も自分がそのように思われたくないということから開示を躊躇する現状なのである。

 

では何故、病気の中で精神疾患だけそのような偏ったイメージを作り出されたのかというと、マスメディアなどの事件の報道で精神科通院・入院歴があるということが大きく記載されることで精神障がい者が起こした事件として公表されることで国民に知られることになり、精神障がい者=怖い・危険な人、というイメージが作られたのである。

このように一部の精神障がい者の起こした事件で全ての精神障がい者があたかも危険な人とラベルを張られることに憤りを感じるのである。

 

統計的に見れば、一般人と比して3分の1以下なのである。つまり精神障がい者の犯罪率が高いというのは社会全体が持つ間違った負のイメージに過ぎないと令和2年版障害者白書に記載されているのである。

 

また、犯罪行為に及んだ精神障がい者については、治療やサポートを受けていなかったり、あるいは中断した場合の方が多いことが指摘されている。

 

このように地域における医療・福祉の支援が徹底していれば、孤立して不安に駆られての過剰な自己防衛や自暴自棄にならずに生活できることが犯罪を抑止するのではないかと思えるし、それはなにも精神障がい者だけの問題でなく、一般の方が犯罪を起こさない対策として、孤立させないことが最大の予防策と思える。

 

偏見解消が精神障がい者にとっての最大の課題だと思える中で、どのように「怖い・危険」というイメージを払拭するか、という課題に対して、当事者との接触体験が重要であると言われ、実際そのような研修会をやると参加者から、私たちと変わらない、特別な人ではない、というコメントを記載されるように、直接触れたり、話したりすることで、先入観で抱いてたイメージとは違うことに気付いてもらうことになるので、そのような接触体験をする研修会が必要と思える。

 

また、当事者の方達も周りにオープンに障害を開示して話せる人がいて、小さな場所でもいいから仲間が集まる場所を確保することが大事で、その場を通じて地域へ徐々に理解者を広げていければよいのではないかと思える。

 

社会が右傾化してくることでヘイトスピーチや優性思想がまかり通るようになると当然世の中に必要か不必要かという効率重視の考えによって生産性のない人たちを排除や排斥するという歴史があるわけで、それに対して徹底抗戦できるように日々地道に理解者を増やしていくことが最善のミッションと思いながら、共生社会の実現を妄想しているのである。