翼状片での両目の手術! | ブルーアイランド

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(2023年1月FB記載)

新年を迎えて、1月10日・17日と2週にわたり左右の目の手術という今までにない経験をすることになる。

 

病名は、翼状片という白目の表面を覆っている半透明の結膜が、黒目の部分の角膜にかかる形で広がる病気ということで、日帰りでできるということだったので、手術を受ける。

 

手術は2017年に交通事故で宮大病院の救急病棟に入院した時に骨折や内臓出血があるということで、初めて体にメスを入れ手術を受け、それ以来2度目の手術である。

 

内科の手術は麻酔で意識のない間に済んでしまうが、目の場合、瞼を開いたまま手術するので、意識は覚醒したまま眼球はライトの光を浴びて進められるので、独特な手術の時間を体験する。

 

手術時間は、10日は30分ぐらい、17日は10分ぐらいなのだが、脳が覚醒しているので音や話し声などによって色々と想像することで、手術後に何だかメンタルに独特な疲れを感じてしまう。

 

術後も眼帯をつけての片目だけの生活を18時間ほどすることになり、距離感や視界の閉塞感など色々と不都合な生活を体験することになり、制限された生活を強いられることで、いつもの普通に生活していることの不思議さを改めて感じることになる。

目の手術ということで、目に関する映画を思い出してしまう。

 

ルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」の映画の冒頭で眼球を剃刀でカットするというショッキングなシーンなど、脈絡のない、衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に描かれた実験的でアバンギャルドな映画を思い出してしまう。

 

また、ピエル・パオロ・パゾリーニのギリシャ神話「オイディプス王」を題材に制作した「アポロンの地獄」の中で、主人公が真実を知って自らの両目をえぐるという、パゾリーニの特異な作風による時代に対するアイロニを込めた映画も思い出してしまう。

 

日常での色々な体験を通じて、忘れていた記憶が蘇ったりすることで新鮮な感性を感じることになり、創造力の鈍化や劣化を避けてクリアーにドライに研ぎ澄ませていくことが出来ればと、今回の目の手術をして思った次第である。