映画「ケアニン」&加藤忠相氏講演会の経緯・1 | ブルーアイランド

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8月16日

福祉のイノベーションで検索していたら、

「僕らの仕事は、管理や支配をすることではなく、介護保険上の自立支援をすることなんです。」

「自分の思い通りにいかない人を鍵や薬でコントロールしているだけです。」

という言葉が目に留まったのでクリックしたら神奈川県藤沢市で老人介護施設を運営している株式会社あおいけあ代表の加藤忠相氏の講演での文章にヒットしたみたいで読ませてもらいました。
https://ninchisho-online.com/archives/15733/

加藤氏の言葉が、介護だけの問題ではなく精神の世界でも、べてるの家の向谷地生良氏が、精神医療は囲療であり、看護は、管護であり、福祉は、服祉であるといったことを思い出させてくれるぐらいインパクトのある言葉でした。

大学卒業後、特別養護老人ホームに介護者として勤めたけど介護の在り方に疑問を持ってしまい25歳で起業することを選んだという稀有な人物です。

世の中、先駆者といわれる方の特徴は、既存の在り方に疑問を持つことが新しいシステムを構築することにつながり、より納得のいくシステムにイノベーションしていくことが不可避であるという時代でもあると思えます。

介護の世界のことをドラスティックにドライな視点で、じいちゃん・ばあちゃんに向き合って実践して感じた視点で書かれた文章に出会って、何が大事なのか、真摯に介護に向き合っている姿勢とその姿勢を客観的な言葉で論理的に語られているとこに、共感した次第です。

大施設という成果と効率を求めた施設のミッションは、施設中心に全てを成立させて、それ以外は不要なものとして排除していくという中に、人権や尊厳を無視した管理的なシステムが横行している現実に疑問を感じて、それを実行することに決別して新たな道を切り開いていくことを選ぶ人たちがいることに、まだまだ期待できる未来を感じたと同時に、私もそうありたいと感じた次第です。

加藤氏の施設をモデルにした映画「ケアニン~あなたでよかった~」(2017年)の自主上映会ができるシステムがあるので上映会を企画しようと考えていて、ゲストに、加藤氏を招聘したいとも思っています。
http://www.care-movie.com/