外資系生保に転職する同期に頼まれて、付き合いで外貨建て生命保険(終身)を契約したのが22年前のこと。


生命保険が実は「残念な商品」であることを知ったのは、契約からだいぶ経ってからでしたが、為替レートが意外に有利に動いたり、運用実績が良かったりしたものですから、毎月$207の保険料をずるずると払い続けて参りました。



このところの円安で、保険料の支払い額が嵩む一方で、解約返戻金を調べたところ、かなりのプラスになることが判明しました。

(引用させていただきました^_^)


要するに、上図において元本割れにあたる期間でも、解約返戻金(ドル)を円貨に換算すると、支払い保険料累計額(円)を大きく上回っているようなのです。


保険料払い込み期間が終了した後は、所定の運用利率で増やすことも可能です。米国ですから、3、4%は固いとみておりますが、、、

今後の為替相場がどうなのかは未知数です。


ここらで利益確定しておくべきか?



解約後のことを、勉強したFPの知識に照らしてレビューしてみます。


解約返戻金が、支払い保険料累計額よりも多いので、儲けた分は一時所得として確定申告が必要となります。


一時所得とは

 懸賞や福引きの賞金品

 競馬や競輪の払戻金

 生命保険の一時金や損害保険の満期返戻金等

 法人から贈与された金品

 遺失物拾得者や埋蔵物発見者が受け取る報労金等

  など


非課税になるものは、

 損害保険契約の保険金

 満期保険金が支払った保険料総額より少額の保険金

 宝くじやサッカーくじの払戻金


また、一時所得があっても、最大50万円の特別控除額が設定されているため、総収入額から収入を得るために支出した金額を引いた金額が50万円以下の場合は課税対象外です。 


さらに、総所得に算入する課税金額は、一時所得の金額の半分となっています。


 一時所得 = 総収入金額 - 収入を得るための支出額 - 50万円

 一時所得の課税金額 = 一時所得の金額 × 1/2


いずれにしても、所得が増えることは望ましいことですし、申告漏れのないようにしたいものです。


FPの復習は以上です


ここからは蛇足


解約返戻金額−払い込み保険料累計額が、非課税限度の50万円と仮定します。

50万÷22年間=2.27万/年

この期間の為替平均が120円/$だったと仮定して、

22700÷120=$190/年


純粋な運用益ではなく、為替差益によるものなので、あまり意味のない計算ですが、、、


保険料は$207/月、$2484/年ですので、

一年単利だと仮定すると、

190÷2484×100=7.65%


仮に、年に30万円を、半年複利で(低成長の日本において)22年積み立てていたらどうなってたんでしょうか^_^