Pressure2曲目、たどりついた夜に。
曲はルシ曲で、これは今回の2枚同時リリースを実現させるにあたってやや無理やり作った曲ですね。
この、作ろう!と思ってこれだけ良い曲作れるってすごくないですか。
ひょっとして俺らは死んでから評価されるタイプなんじゃないかと戦々恐々としとるわけです。
いるじゃないですか、生前はカルト的人気だったのが、死後に著名人が影響うけましたとかなんとかって言い出して紙幣になったりしてね。
できることならば生きている間に評価されたいので、
今同じ時代を生きこの記事を読んでいるあなたは、
SNSもリアルもフル活用して広告活動に勤しんでいただきたい。
いるじゃないですか、よく
「倉木麻衣は売れる前から知ってた」とか
「オレンジレンジは昔から知ってるるけど売れると思ってた」みたいなこと言い出すやつ。
ああいうの格好悪いですよね。
THE NOSTRADAMNZは今のところそういうの無いんですけど、
ものすごいポテンシャルは秘めていると思いますよ。
これは大穴大当たりを狙える最終チャンスだと思いますよ。
It's a small world's end のときも同じこと思ったけどな。
できればNHKみんなのうたあたりで流れてくれねえかなと思っています。
「オモイデ」とかは合唱曲になるんじゃないかね。
よくよく考えたらアレなんか卒業式にぴったりじゃないですか。
混声四部でぜひとも若人に泣きながら歌い上げていただきたい。
教師の方、PTAの方、教育委員会の方、よろしくご検討ください。
コード進行もずっと同じだからピアノの子にもとてもやさしいです。
なんなら教えに行きます。
指揮もやります。
置いといて、たどり着いた夜に ですね。
ほんと、頭に何も無い状態でギター握ってからひねり出しました。
だから「たどりついたよーるにー」ていうのも、メロと一緒になんとなく出てきたのをそのまま使っています。
そのフレーズからほかのセクションや歌詞も抉じ開けて作っていった印象。
だから歌と録った時点でメロも自分でよくわかってない感じだった。
歌詞も録りながらほぼ同時進行で書いていきました。
これをこれまたえんどうさんが、ちゃんと鍵盤上のピッチに当てはめてくれて、それを聴いてまた録って。
で、違うテイクの2声を重ねたらかっこよかったので、それをそのまま採用したのです。
曲はなんとなくだけど、SUM41やNOFXでたまにある、パワーコードの動きが強めなマイナーキーな曲のイメージ。
と思ったら、スタジオで三人で構成考えているよき、えんどうさんのギターが入ったらLUNA SEAのTRUE BLUEにも聞こえたのでもうやっちゃいなよって言ってああなりました。
このバランス感も我々でないとなかなかできないのではなかろうか。
死後評価されるべきポイントとしてカウントしておいてください。
似てるなあとか思われる前にこちらからブッコんでいくのが男らしくて素敵ですよね。
という歌詞なのですが、本当に録音するそのときに行き当たりばったりで押韻だけ意識しながら書いてったのですが、
案外そういうオートマティズム的な発想で手だけ動かすほうが、
本音むき出しな感じになるんだなあと思いました。
それこそ、日々行き当たりばったりでしか生きてきてないんですよね。
で、いつもああしようこうしようと思う間にいつのまにか一日は終わって、夜にたどり着いてしまう。
なにしてんだろ、という悲しいムシャクシャにやられて、どんどんやる気を無くしていく感じ。
俺も含めて日本人の大半がそんな風に人生を消費している気がする。
で、日々から逃げるように夜の高速道路とかをひたすら走っていって、いつの間にかたどりついたパーキングエリアから見えた街の明かりと、ちょっとだけさっきより明るくなった空を見て、まあ、もうすこしがんばろうか、という気になったりするんですね。
免許持ってないけどな。
でもほんと、我々が日常で抱える細かい悩みやイライラは、案外一歩高い目線から俯瞰してみると、なんのことはなかったりもするわけで。
普段は必死だからそんなものの見方なんてたやすくできないし、ものすごく思いつめるんだけど、何かそういう、プラスに振り返る時間や、高いところからをイメージした目線で状況を見ることは、よりよく生きるうえで必要だと思っています。
後半の転調はそんなことを思わせてくれるというか、
同じメロディーなんだけど、一音上げるだけでふっと明るくなった感じがするんだよね。
で、Fキーの時には出なかったメロが、Gキーに上げると自然に出たりして、それをそのまま録音してあります。
何かそういう、逃げてたどり着いたところで新たしい朝を予感するような気持ちになっていただけたらいいなあなんて思っております。
ぜひ遠征後の夜行バスのPAで聴いてみてください。
聴き入っておいていかれないように注意してください。
ちなみにぼくは夜行バスにのって一回寝たら全然起きません。
目的地についたあともう一度出発地へ戻ってくれないか願うくらい起きません。