ホワッツ マイ ネーム | 君を殺しても

君を殺しても

THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

おつかれさまです。ルシファーです。

昨日は割と充実した休日でした。
ぼくはスタミナがあまりないので、週休2日あっても1日は本当に一日中ボーッとしてないとバランスを保てないタチだったりします。

で、1日で大体は1個しか用事済ませられない。
仕事の日は仕事のことしか考えたくないし、バンドの日はバンドのことしか考えたくないし、映画の日はその映画のことをずーっと考えるし、休む日は何にも考えたくない。

生きる効率が非常に悪い人間だと思うけど、おかげさまでメンタルは割と丈夫だと思う。
余裕がなくなると誰にも優しくできないので、時間的にも金銭的にも余裕をもてるペースってすごく大事だと思います。

そのせいか、身体の代謝も遅い気がする。

でもカフェインが好きなので尿は近い。
昨日はスタジオからの帰りの車の中であわや大惨事でしたが、おかげさまでなんとかなりました。
えんどうさんありがとう。

で、普段なら家ついてそのまま死んじゃうんだけど、昨日は映画を観に行った。

「君の名は。」でした。

で、先に概要とか見処とかオチは知ったうえで観た。
シンゴジラ3回目を観たい気持ちもあったんだけど、
これだけ映画史に残りそうなセンセーショナルな話題になった作品をリアルタイムで観ておくのって大事かなと思いまして。

これから思ったことを無計画に書くのでネタバレきにするひとはきをつけて。

まず、画がすごく綺麗。
日本の原風景的な美しさと、普段見慣れた東京都心の構築的な美しさが、交互に現れるんだけど同じ空の下にある感じが凄く綺麗だったな。
冒頭のとことか、夜空に彗星が走る画がすごくよかった。

あとは、ハリウッド的でアルマゲドン的なパーツと、耳をすませば的な胸キュン青春パーツと、エヴァやまどマギ的なセカイ系パーツの組み合わせも良かった。

なんだけど、ちょっと説明不足というか、
理由付けが微妙なとこが気になっちゃってダメだった。

なんでか、主人公がヒロインの存在を確かめようとスマホのメモ帳を見たときに、それと同時にメモ帳かなんかのアプリ内のテキストが消えていくシーンがあって。

もう、あそこが圧倒的に許せなかったっす。

ウルトラマンはM78星雲にいるかもしれないし、ゴジラも深海からいつか現れるかもしれないし、long time ago のfar faraway にはジェダイやシスがフォースを操ってるかもしれない。
それは明らかに俺の生活圏の外側の、日常では全く観測も感知もできない次元の話をだからこそ、突拍子もないSF話に見えつつ、他方で一定のリアリティというか、可能性が残ってる気がしてて。

でも、スマートフォンのメモはそう簡単に消えないと思うんですよ。

更に今回は、出てくる東京の風景とかがあまりに慣れ親しんだ日常風景であって、スマートフォンも今この手中に収まってるアイテムで挙動もわりと解ってるものなだけに、あのシーンの落胆がすごくて。
自分でも驚くくらいゲンナリしてしまった。

俺の中では、なんの仕組みもなく携帯のメモが目の前で順番に消えていくよりも、使徒が攻めてきたり、仮想空間からウイルスが漏れ出して人類の脅威になる可能性のほうが高く感じる。

だから、現代の日本じゃなくて、もののけ姫的な世界観の舞台でやってくれたほうが多分好きだったと思う。

君の名は も本当は何でああなったのか設定はされてるのかもしれないけど、多分あの100分ちょいくらいで盛り込むと説明過多になっちゃうから、それなら神々の〜とか 呪いが〜で片付けてくれたほうが良かった気がして。

あとはあの時間差、入れ替わってるうちに気づくだろ普通。
バイトのシフト見てたならわかるでしょ。

あと、ヒロイン側は神職家系だからタイムリープ的な体質があってもいいとして、なんで相手が彼なのか。
前世で〜とかじゃないみたいだし、東京のイケメンなら他にもたくさんいるでしょうよ。
なぜ赤い糸で結ばれたのか、の因果がわからない。
というか、その因果に興味がある。

あと、口噛み酒と御神体になんで時間と空間を歪める力があるんですか。
なんかイメージ違くないっすか。
ここから先はあの世、て、あの世じゃないじゃないっすか。
口噛み酒がLSD的な、脳内だけでのトリップ体験を起こした、ならわかるけど違うと思うし。

あと、男子のほうが父子家庭っぽいのと、ヒロインの父親との確執は何の伏線だったんっすか。
それはあれか、ヒロインの女子力が高い理由と、
男子がガサツな理由づけなのかな。

多分、一本に収めるには要素が多過ぎて、ちょっと消化不良を起こしちゃってる感は否めないかと。

ともあれ、こう色々と思うのは良い映画だからだと思います。本当に。

サダカヤには全く何も思わなかったもんね。
リングも呪怨もすごい好きだったのに。

リアリティーが無い、とも言ったけど、恋愛関係はさておき、血縁関係には割とああいう、記憶には無い縁みたいなものを感じることはある。

俺の場合妹だけど、前世でも妹だった、来世でも妹になる、みたいな夢を何度か見たことがある。
それに、前もどこかで書いたけど、オカンが妹を授かる前に「ぼくの妹の、赤ちゃんを探して!探してよ!!!」と訴える子供のころの俺のゾッとする映像が残ってる。
これいつかみんなに見せたい。
超怖い。
あれはもうルシファーと名乗るしかないオカルト映像ですよ。

他方で恋愛については、ああいう赤い糸みたいのって、確かに憧れるし素敵だけど、違うと思う。
恋愛はどらかというと経験と関係性の積み重ねな気がしてる。

君の名は の主人公のふたりも、経験と関係性を積み重ねて惹かれあってったのは変わりないんだけど、それを喪失してる状態のはずなんだな。
それをも乗り越える赤い糸の力、というのが感動ポイントなのかもしれないけど、経験と関係性は残ってないのに感覚は残ってて

あるわけねえよ!!やっぱり!!!

でも画だけで全然見る価値あると思います。
以上、感想でした。