お疲れ様です。ルシファーです。
記憶に新しい池袋手刀、ありがとうございました。
ハロウィン公演ということで、なんか違う感じにしたほうがいいのかと思いまして、全員ピエロとか、90年代黒服系とか、スーツ姿とか色々考えたんだけど、普段の我々にひと手間加えた感じにしました。
この首の目玉がなかなか気に入ったので、くっつけたまま帰って、今朝泣く泣く落としました。
イベントとしても非常にたのしかったですね。
結構パードラを飲んだので酔っ払って失礼を働いていたらすみません。
わたくしめは本当は育ちのいい善良な市民なのです。
エックスもマシンガンズも、中学生の頃、当時はyoutubeなんてなかったから、数少ない音楽友達だった神田くんと誠くんと3人で集まって、VHSを持ち寄って皆んなで観て、こんなふうになりたいね!なんて話をしていたのを思い出します。
で、彼らが何を聴いてきたのかを「バンドやろうぜ」とかのインタビューで知って、そこから色々聴くようになって、それがまた自分のルーツになるわけなんです。
わたくしめが高校生の頃くらいにインターネットが本格的に普及してった感があったので、
IT革命以前のスタイルで音楽を聴いて、そして自分たちでやろうと思うようになったのは我々くらいが最後の世代かと。
バンドやろうぜには載れなかったけど、今はこうして活字を公開できる場所があるから、
今回は、The Nostradamnzにもしピンと来た方で、いわゆるV系以外はあまり聴いたことがない方がいらっしゃれば、恐らく意識無意識問わずとも影響が反映されてるんじゃなかろうかという音楽を紹介させていただきたい。
ノストラダムスの1/3のルーツなわけです。
ミスフィッツでございます。
80年代のアメリカのハードコアシーンでご活躍されたバンド。
ホラー映画から飛び出してきました的な厳ついルックスのゴリマッチョ揃いでサウンドはハードコアながら、曲は超ポップ。
ライブアルバム「EVILIVE」を聴いて、このギャップに一撃でやられました。
のちにホラーパンクと呼ばれる分野の開拓者なんですが、ホラーパンクで大成した方々をあまり知らない。
が、ノストラダムスはホラーパンクバンドをやりたいんだ!と言って始めたんだけど、日本のホラーは白装束がユニフォームだから白い格好してるんだけど、今はそんなに拘ってないかも。
上に挙げた動画のは90年代後半くらいに再結成した二代目ミスフィッツなんだけど、影響でいうとこっちの新しいほうが大きい気がする。
因みにオリジナルはこんなん。
好きでいうと、こっちのカルトでわけわかんない感じの雰囲気のほうが好き。
そんなミスフィッツのスタイルはサイコビリーなどに与えた影響が大きいらしいんだけど、正攻法で本格的に継承して大成したのが我が日本のバルザック。
高校生の頃に1番よく聴いてた。コピーもしたし、ライヴも行きました。
ミスフィッツと同じイベントに出るってんで観に行ったときに、たまたま外をウロウロしていたVoのヒロスケさんに遭遇して
「あのッ!俺ッ!その、コピーとかしてて、あの、、アッ!」
みたいになったことが心に残る素敵な思い出です。
すごくニコニコ対応してくれて嬉しかったなあ。
かっこいい!
そんなホラーパンク少年だった私も、その少し前はディスクユニオンなんかに行ってもPUNKの棚よりHR/HMコーナーで買う割合が多かったんですが、その中で今も心に残ってるのがモトリークルー。
このブタちゃんマスクでお馴染みのジェネレーションスワインというアルバムは、多分モトリーの中だとやや異色というか、パンクやオルタナの要素が強くて、LAメタル的なザクザク感はあんまりないと思う。
確か一旦ボーカルが変わったんだけど、また戻ったときのアルバム。
もちろんシャウトアットザデビルやドクターフィールグッドのメリケァーン!て感じも好きだけど、割とそれこそミスフィッツとかっぽい曲もある。
あとはベーシストとしての立ち方というか、変形ベースを低く構えて弾く、てのはこのモトリークルーのニッキーシックスさんがある種パイオニア的存在かと思います。
JAMの恩田さんやXのHEATHさんも彼の系統なんじゃないでしょうか。
なので彼らを見てベースをやってみようと思ったわたくしめは孫世代になりますが、ブリッジ側でブリブリ弾くニッキースタイルに対して、ルシファースタイルはネック側でガチャガチャ弾くのがポイントです。
ルシファースタイルだといわゆるベース的ないい音はしませんので気をつけましょう。
そして、そんなLAメタル的な血筋を受け継ぎつつも、少年ルシファーがメタルからパンクに移行しつつあるときによく聴いたのがバックチェリー。
なんだけど、youtubeで見られる動画があんまりないみたい。
確かセカンドのタイムボムというアルバムが好きでした。
特にスリットマイリスツて曲が、ちょっとランシドとかっぽい雰囲気。
そんなランシドにも多大に影響を受けております。
これはNOFXとのスプリットで、お互いに曲を交換してカバーしあったアルバム。
色が2種類あって、オレンジがランシド先攻、緑がNOFX先攻、順番が違うだけで収録トラックは一緒。
当時ルシファーはオレンジを買ったんだけど、ピエロは緑を買って聴いてたらしいよ。
このRADIOという曲が1番好きで、ライヴでやられると号泣してしまうパンクロックアンセム。
アルバムバージョンよりこのEPバージョンのほうが勢いがあって好きかな。
音楽に出会って、行くべきところができたんだ、みたいな歌詞で。
これもコピーしたし、ピエロとスタジオに入るときに遊びでやったりします。
そしてそのNOFX。
このやたらタイトルの長い曲はパンクオーラマ3というシリーズコンピに収録されてまして、キレイな音がいい方はブックオフとかによく投げ売られてるので聴いてみて。
パンクオーラマはエピタフというメロディックパンクを中心に扱うレーベルが、結構な数を出してて内容が充実してます。
中古だとどれも安く手に入るのでメロディックパンク入門としては非常にオススメ。
ランシドやNOFXは常連としてほぼどのバージョンにも入ってる。
そんなメロディックパンクを初めてちゃんと聴いたのは、バンドやろうぜの付録CDに入ってたフルスクラッチ。
Xboxのゲームに関係してるのは今回初めて知ったけど、最初に聴いたときは、え!?エックスジャパンより速い!!と思った。
パンクは全部こういうのなんだろうと勘違いして買ったのがセックスピストルズだったという因果。
ちなみにミスフィッツもキッスみたいな感じかなと勘違いして買った。
間違いが運命を変えることが多い人生。
さらにちなむと、その付録CDにはSyndromeとADEILとMadeth gray'llとアムの音楽隊が入ってました。俺中学2年の12月!ひゃー!
そんなメロディックパンク的な原体験を探っていくと、hideさんのROCKET DIVEやラルクさんのHONEYなんかもそうかもしれないんだけど、もっともっと過去に好きだった曲があった。
これ幼稚園の頃だったけど、よく車の中で親がかけてたカセットテープに入ってて、やたら好きだったんだな。
後年ちゃんとロックを聴いてくなかで、あ!これだったんだ!と。
80年代のバンドブーム末期に原宿のホコ天から始まったバンドだそうで、初期はたこやきバンザイ!とかぞうきん!とか歌ってたんだけど、上記収録のラストアルバムからはそういうあどけなさやあざとさが抜けるという。
初期はこういう感じ。なぜか大学受験の勉強の合間に立ち寄った古本屋に50円で売っててラッキーだったアルバム。
こんなに可愛くてあどけない感じだったのに、実はギターは後にAIRで活動する車谷さん、ボーカルはSHURIKENの谷口さん。
SUM41に触発されたとかで結成されたSHURIKENも、BAKUを彷彿させつつもかっこいい。
共通して、良メロと谷口さんの声の少年性がグッときませんか。
少年性といえば、知ったのはノストラダムスを知ったあとだけど、多分近しい要素があって好きなのがフォーリミ。
あー同世代だなーと思うし、メロも声も素晴らしい。
でも同世代ってもっとエモ寄りだったり、ジャズとかに行ったり、そもそもバンドよりクラブミュージックやったりする人が多いので、こういうエピタフ的な血を感じる方々が人気出ると嬉しい。
そんなで色々と長々紹介してまいりました。
ベタどころばかりなんだけど、これらがノストラダムスのフィルターを通して皆様の新しい音楽体験に繋がっていったら素敵だな、なんて思います。
それでは、なんだかんだやっぱり間接的にも直接的にも最も影響を受けたであろうバンドの映像でさよならです。
次は是非ヴィジュアル系的な文脈で語るのをやりたい。
おやすみなさい。


