ギターいじり2020その3 | おばけのブログだってね、

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The 25th Anniversary of Formation

あい変わらず日々ギターをいじっておりました。

あれから2本いじって1本製作しましたので、

「ギターいじり2020」はその5まで掲載する予定です。

 

友人の鷲巣君から貰ったFender Japan製のテレキャスター。

しばらくそのまま弾き倒していましたが少々いじることにしました。

アッセンブリーを外してフレットも抜いた状態です。

 

 

シリアルナンバーを検索してみたら、30年以上前のFUJIGEN製ということが判明しました。

TL-40ということは、当時4万円のモデルでしょうか。

現在だとどのくらいの値段に相当するのかな、当時は下位機種でも4万円もしたのですね。

廉価版でもさすがはFUJIGEN製、丁寧な作りのギターでした。

 

指板のRがきつかったので、少し緩めの9.5Rにしました。

 

ローズ指板はメープル指板に比べると柔らかくて削りやすいですね。

 

フレットを打ち直ししてオレンジオイルで保湿します。

 

座って弾いているとボディの角が肋骨に当たって痛いのでコンター加工することにしました。

 

この頃のFender Japanの廉価版はボディが集成材だと聞き及びましたが、剥いてみるとアルダーでしょうか、アッシュでしょうか、綺麗な木目が現れました。

そのまま塗装を全て剥いでナチュラル仕上げにすることを検討しましたが、ちょっと塗ってみたい塗料があったので、暫定的にオリジナル塗装の上から再塗装します。

 

前面は肘の当たるところを削ります。

 

削って荒磨きしたら

 

エポキシパテを薄く塗り、乾燥後に研磨します。

 

オリジナルのブリッジは弦をトップローディングする仕様になっていましたが、今後は裏通しも選べるようにしたい。

というわけで、GOTOH製に交換します。

位置決めしたら

 

こんな垂直治具を使って裏通し用の穴を開けます。

 

少しズレて塗装割れもしました。

セラヴィ。

 

ボディに薄く磨き傷を付け、さらにミッチャクロンという下塗り塗料を吹いてから塗装します。

オリーブグリーン色の艶消し仕上げにします。

 

ポットなども一新して

 

組み込みんで一旦完成したのですが、

 

ボディをだいぶ削ったからか重量バランスが崩れまして、ストラップで吊るとヘッド落ちするようになりました。そこで軽いクルーソンタイプのペグに交換したところ、下穴を何段階に分けて開けたにも関わらずネジ穴の所にクラックが入ってしまいました。

ペグ穴周りを一度掘って埋め木で対処することにしましたが、トリマーで掘る最中にキックバックで木材が一部吹き飛んでしまうという、なかなか大変な事態となりました。

ドンマイドンマイ。

 

メープル材を埋めてニス塗りして

 

改めて取り付けてこんな感じ。

 

出来ました。

 

□次回「ギターいじり4」は□

『妖怪ギターを人間ギターに戻す作戦』

です。