VICTOR スピーカー S-C2の改造記
その後の経験から、この癖はおそらくウーハーのハイエンドに ピークができていそうな感じです。
ウーハーのみのフルレンジで周波数特性を測定してみました。
左右のスピーカーのウーハーの特性です。
どちらのウーハーにも 2.5KHz辺りにピークを持つ急峻な山がありました。
原因はこれですね。
振動板のどこかが 強度不足で この周波数で強く振動しているようです。
強振動している部分を探って行くと・・・・解りました、センターキャップですね。
センターキャップを補強強化してみます。
強化したウーハーをフルレンジで聴いてみます。
例の癖は感じられなくなりました。
これならオリジナルのネットワークは必要なさそうです。
ネットワークを通さないストレートな中低音が聴けますよ。
周波数特性をとってみましょう。
やはりピークはほぼ無くなっています。
これにツィーターをコンデンサー直列で繋いでみます。
このツィーターは非力ですねー、コンデンサーと抵抗を色々と変えながら 何とか繋いでバランス良く聴けるようになりました。
少し高域が不足している感はありますが、低域から中域までの音は 繊細かつ迫力満点の音です。
ピアノの打感が迫力があって良いですね、細かい音までクリアーに良く聴こえます。
ハイスピードな低音も量感充分です。
感度抜群の音です。
気持ち良く鳴るようになったところに、なんと!同じS-C2をお持ちの方からメールをいただきました。
なにやら ご愛用のS-C2が喘息になったということで、修理改造をご自分でできないかという事です。