VICTOR スピーカー S-C2の改造記(2) | ステレオ匠 人見隆典のブログ

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ピュアオーディオを40年以上趣味で研究してきました。
その結果市販のスピーカーを超高音質なスピーカーに改造する方法を確立しました。
これを広めて豊かな音楽のある生活を普及させたいと思っています。

2012年に このS-C2の改造記を掲載していますが、その当時ふれている 高音部の癖を取り除くことにしました。
VICTOR スピーカー S-C2の改造記



その後の経験から、この癖はおそらくウーハーのハイエンドに ピークができていそうな感じです。
ウーハーのみのフルレンジで周波数特性を測定してみました。
左右のスピーカーのウーハーの特性です。




どちらのウーハーにも 2.5KHz辺りにピークを持つ急峻な山がありました。
原因はこれですね。

振動板のどこかが 強度不足で この周波数で強く振動しているようです。
強振動している部分を探って行くと・・・・解りました、センターキャップですね。

センターキャップを補強強化してみます。
強化したウーハーをフルレンジで聴いてみます。

例の癖は感じられなくなりました。
これならオリジナルのネットワークは必要なさそうです。
ネットワークを通さないストレートな中低音が聴けますよ。

周波数特性をとってみましょう。




やはりピークはほぼ無くなっています。

これにツィーターをコンデンサー直列で繋いでみます。

このツィーターは非力ですねー、コンデンサーと抵抗を色々と変えながら 何とか繋いでバランス良く聴けるようになりました。

少し高域が不足している感はありますが、低域から中域までの音は 繊細かつ迫力満点の音です。





ピアノの打感が迫力があって良いですね、細かい音までクリアーに良く聴こえます。
ハイスピードな低音も量感充分です。
感度抜群の音です。

気持ち良く鳴るようになったところに、なんと!同じS-C2をお持ちの方からメールをいただきました。
なにやら ご愛用のS-C2が喘息になったということで、修理改造をご自分でできないかという事です。





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