宝塚記念の馬券検討に欠かせないお宝トレセン情報 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、宝塚記念について、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のOさん」から届いた報告を紹介しますね。

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埼玉県出身の田中博康君は、中学校3年生の時に、アグネスフライトが勝ったダービーを見て、乗り役になりたいと思ったそうです。

でも、その時は競馬学校の存在を知らなくて、高校に通いながら競馬学校の試験を受けて、1年生の時は不合格だったんですけど、2年生の時に受かって、「第22期生」として競馬学校の騎手課程に入りました。

そして、タイキフォーチュンやサウスヴィグラスなどを管理していて、一昨年の2月に定年で引退した高橋祥泰君の厩舎から、2006年に乗り役としてデビューしています。

同期には、現役の乗り役でしたら、北村友一君、田村太雅君、的場勇人君、黛弘人君などがいて、他では、2019年の12月に調教師の試験に受かって、2021年の3月に開業した田中克典君も同期です。

乗り役としての田中博康君は、2年目の2007年に44勝を上げていましたし、シルクメビウスに乗った2009年のユニコーンSと2010年の東海S、クィーンスプマンテに乗った2009年のエリザベス女王杯と、3つの重賞を勝っていて、調教師の試験に受かって2017年の2月に引退するまでに、通算で129勝を上げていました。

調教師の試験は、何度も受けてやっと受かる人が多いんですけど、田中君は、1回目の挑戦で受かっているんですよ。

しかも、受かった時は31歳という若さでしたから、本当に大したものです。

乗り役時代に、何度もフランスで武者修行していた田中君は、その頃に日本から遠征していた、ヒルノダムールやエイシンヒカリなどの調教を手伝っていたんですよ。

乗り役を引退してからは、高橋祥泰厩舎で技術調教師として勉強しながら、アメリカ、イギリス、フランス、アイルランドなど、海外でも馬のことを勉強していて、フランスでは、ハリケーンランやレイルリンクなど、凱旋門賞を7勝もしているアンドレ・ファーブル厩舎で色々なことを学んでいましたし、池江泰寿厩舎のサトノダイヤモンドが凱旋門賞に挑戦した時は、そのサポートをするため、遠征に帯同していました。

こういう風に、フランスの競馬を肌で感じている田中君は、一番勝ちたいレースに「凱旋門賞」を挙げています。

2018年の3月に自分の厩舎を開業した彼は、それから年末までに、「13勝・獲得賞金1億9419万円」という成績を残していました。

そして、2019年は「22勝・獲得賞金2億7873万円」という、前の年を大きく上回る成績を残していましたし、2020年はもっと数字を伸ばして、「28勝・獲得賞金3億9189万円」という成績を残していたんですよ。

でも2021年は、「18勝・獲得賞金3億4382万円」という成績で、2020年の数字を大きく下回ってしまいましたから、一昨年の田中君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうね。

実際、一昨年は、2021年の倍近い35勝を上げて、稼いだ賞金も「5億1029万円」と、2021年を大きく上回ったんですよ。

それに、彼の厩舎は去年も好調で、レモンポップを使った根岸Sで初めて重賞を勝つと、この馬を使ったフェブラリーSで初めてGIを勝って、チャンピオンズCも勝つなど、重賞を6勝もしていました、他も入れたら31勝を上げていて、稼いだ賞金は「8億8739万円」と、今までで一番の数字になっていました。

そして今年は、先週までに18勝を上げていますけど、エプソムCを勝ったレーベンスティール以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「3億4077万円」と、去年の同じ時期(6月18日【日】まで)の「4億0969万円」を下回っていますから、今の田中君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金が2億2000万円の宝塚記念にローシャムパークを使いますので、私が彼でしたら、間違いなく全力で仕上げます。

実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、

「一昨日、南ウッドに入れられて、6Fが80秒7、ラストの1Fが11秒5という時計を馬なりで出していました。コンマ4秒先行していた、古馬3勝クラスのリチャを追いかける形で、スピード感のある鋭い動きを見せて、最後はコンマ1秒先着していましたし、追い切った後の気合い乗りも抜群でしたよ」

というものでしたから、いいレースが期待できそうです。

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宝塚記念について、「元調教師のOさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。