先週、ダービーを勝った横山典弘君がプロゴルファーと思われていた理由は | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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1986年にデビューした横山典弘君は、今年の2月で56歳になっていますけど、若い乗り役達に負けないで、結果を残していることに、私は感心させられてばかりなんですよ。

何しろ彼は、去年までにJRAで、重賞を185勝、通算で2936勝という素晴らしい実績を残していましたし、今年も、ダノンデサイルで京成杯とダービーを勝つなど、素晴らしい騎乗振りで、「年齢による衰え」を、全く感じさせないのですから。

調教師だった頃の私は、「山田要一厩舎の管理馬」に、典弘君を乗せたことが何度もありますし、その中でも、特によく覚えているのは、1996年にデビューさせた、ガダボート産駒のコアレスロマンという馬を、キッチリ勝たせてくれたことです。

この馬には、最初、他のジョッキーを乗せていたんですが、相性が良くなかったのか、デビューさせてから6連敗だったんですよ。

でも、典弘君は、初めてこの馬に乗った、ダート1000mのレースで6着だった後に、

「もっと長い距離の方が合っている」

と言ってきましたし、そのアドバイスに従って、次はダート1700mのレースを使ったら、キッチリ勝たせてくれましたので、当時の私は、

「さすが、馬を見る目があるし、騎乗技術も素晴らしい」

と感心したものです。

もちろん、こうやって深く関わった彼が、56歳になった今でも現役バリバリで活躍していることは、本当に嬉しく思いますね。

ちなみに、彼はゴルフが大好きで、長男の和生君は、典弘君のことを、

「子供の頃は、土日、いつも家にいなくて、ゴルフばっかりやっている父の仕事をプロゴルファーだと思っていた」

と話していましたし、すぐに思い出せる中では、去年の8月、「ダノン」の冠名で広く知られていて、先週、めでたくダノンデサイルで「ダービー」を制した、「ダノックス」の野田順弘(まさひろ)オーナーが開催したゴルフコンペに、藤田菜七子さんなど、他の競馬関係者と一緒に参加していましたよ。

そうそう、私達は、先週のレースで、

ダービー
3連複21250円8点的中

葵S
馬連16870円8点的中

といった好結果を残しました。

そうそう、これらのレースの内、ダービーのダノンデサイル(9番人気1着)と葵Sのピューロマジック(8番人気1着)については、「パーフェクトホースマンズのホームページ」で、

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■5月20日(月)更新の「注目馬主」

「株式会社ダノックス」の代表取締役を務めている野田順弘(まさひろ)氏は、会計ソフト・「勘定奉行」で広く知られている「株式会社オービックビジネスコンサルタント」(OBC)など、4社のグループ企業を擁する「株式会社オービック」の代表取締役会長であるため、ここでは私も皆様と同じく、「ダノックス」を「野田オーナー」と表記致します。

1957年、近鉄百貨店に入社した野田オーナーは、昼間、百貨店で勤務しながら、関西大学経済学部の夜間課程に通い、1961年に同大学を卒業した後、1962年に会計機器の輸入販売会社で働き始めました。

そして、ここでの経験を活かして、1968年に「株式会社大阪ビジネス」を設立し、1974年に社名を現在の「株式会社オービック」に変更しております。

その後の同社は、2000年に東証1部上場を果たし、最近では、主力商品の総合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」の販売や、「システムの運用支援サービス」が好調なことなどにより、

「2020年3月期」→売上高804億8800万円・経常利益460億1200万円
「2021年3月期」→売上高838億6200万円・経常利益526億0000万円
「2022年3月期」→売上高894億7600万円・経常利益601億7400万円
「2023年3月期」→売上高1001億6700万円・経常利益702億2300万円
「2024年3月期」→売上高1115億9000万円・経営利益811億5100万円

という直近の数字から分かる通り、順調に業績を伸ばし続けております。

また、野田オーナーは、アメリカの経済紙「Forbes(フォーブス)」が発表した「日本億万長者番付2023」で9位にランクインしておりますので、私は「オービック」を率いている野田オーナーのことを、「尊敬すべき優秀な経営者」と考えており、多くの方が私と同じ意見でございましょう。

馬主としての野田オーナーは、確か2000年からJRAで馬を走らせており、当初は個人の名義で所有しておりましたが、2002年からは、前年に設立した自身の資産管理会社である「ダノックス」の名義で所有しております。

2018年の野田オーナーは、ダノンファンタジーで阪神ジュベナイルFを制するなど、過去最多となる「40勝」を上げ、「7億0141万円」の賞金を獲得していた上、2019年には、共同通信杯や金鯱賞やマイラーズCや毎日王冠を制するなど、重賞9勝を含む33勝を上げ、過去最高となる「11億6161万円」の賞金を獲得しておりました。

そして2020年は、JRAに於いて、重賞7勝を含む34勝を上げ、「10億0034万円」という前年に次ぐ賞金を獲得していた上、ダノンファラオでジャパンダートダービー(地方交流G1)を制するなど、地方で「9350万円」の賞金を獲得しており、更には、ダノンスマッシュで1着賞金1254万香港ドル(約1億6929万円)の香港スプリントを制し、「初の海外G1勝ち」を飾っております。

2021年は、ダノンスマッシュで高松宮記念、ダノンキングリーで安田記念を制したものの、「32勝・獲得賞金9億6177万円」という成績に終わり、勝利数と賞金のどちらも前年を下回っておりましたが、一昨年は、ダノンスコーピオンでNHKマイルCを制するなど、計33勝を上げ、獲得賞金は「9億8179万円」と、僅かとは言え2021年を上回っておりました。

そして昨年は、26勝を上げたものの、重賞を勝てなかったことなどから、獲得賞金は「6億4812万円」と、一昨年の数字を大きく下回っております。

更に、今年も悪い流れが続いており、ダノンデサイルで京成杯、ダノンマッキンリーでファルコンSを制するなど、先週までに11勝を上げているものの、他の馬があまり活躍できていないことなどから、獲得賞金が「2億4923万円」と、昨年の同時期(5月21日【日】まで)の「2億6010万円」を下回っておりますので、現在の野田オーナーは、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えている筈です。

また、野田オーナーは、毎年欠かさず「セレクトセール」で高額馬を落札しており、昨年の同セールに於いても、計13頭の落札に総額23億6830万円(税込)を投じております。

そのため、現在は、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金が3億円(馬主の取り分は8割の2億4000万円)のダービーにダノンデサイルなどを登録しておりますので、私が野田オーナーであれば、厩舎サイドに対し、かなり勝負懸かった指示を出すことでしょう。

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■5月24日(土)更新の「インサイダーレポート」

誰でもよう知っとる通り、安田翔伍先生の親父さんは、同じ栗東で厩舎を構えとって、今年の3月5日(火)に引退した安田隆行さんですな。

隆行さんと言えば、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、通算680勝を上げとったし、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとか、管理馬がよう走っとりました。

それに隆行さんは、2019年、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりましたな。

翔伍先生は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っているうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたそうや。

せやけど、「やっぱり競馬の世界に進みたい」と考えとった先生は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(今のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入ったんですわ。

2003年に競馬学校を出た後、翔伍先生は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。

そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、2018年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍先生は、それから年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとって、その後も、JRAでは、

2019年→23勝・獲得賞金3億5386万円
2020年→21勝・獲得賞金4億6222万円
2021年→28勝・獲得賞金5億2015万円
2022年→23勝・獲得賞金6億4208万円

ちゅう形で賞金が「右肩上がり」になっとったし、オメガパフュームを使った2018年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとって、他も入れたら、この馬でJRAと地方交流を合わせて重賞を8勝もしとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験を、よう活かせとるんでしょうな。

そんで去年は、ジャスティンカフェを使ったエプソムCを勝つなど、27勝を上げたんやけど、JRAと地方で7億円以上を稼いどったオメガパフュームを引退させたことが響いて、稼いだ賞金は「5億7671万円」と、一昨年を下回っとったんですわ。

それに、今年も悪い流れが続いとって、先週までに6勝しかできとらんし、京成杯を勝ったダノンデサイル以外の馬があまり活躍できとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億7500万円」と、去年の同じ時期(5月21日【日】まで)の「2億6599万円」を大きく下回っとります。

せやから、今の翔伍先生は、「一昨年までの勢いを取り戻したい」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の葵Sにピューロマジックを使うんで、ワシは、「先生がメイチに仕上げてくる」と見とったし、実際、ワシのところに届いとる、最終追い切りについての報告が、

「一昨日、Cウッドに入れられて、4Fが49秒8、終いの1Fが11秒8っちゅう時計を馬なりで出しとりました。16日(木)に坂路でやった一週前追い切りでは、レースでも乗る横山和生君が美浦から駆け付けて、中身の濃い併せ馬をキッチリ消化しとったし、今週はキビキビとした脚捌きで走れとりましたわ」

っちゅうもんやったから、上位に食い込んでくる可能性がありそうやな。

そうそう、翔伍先生は、今週、1着賞金が3億円のダービーにダノンデサイルを使うんで、ピューロマジックと同じ理由で、こっちも「勝負懸かり」と考えとった方がエエやろうな。

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といった形で、「買い目のツボ」を包み隠さず公開していましたから、もちろん、これらの内容を確認していた皆さんも、私達と同じように、オイシイ思いができたのでしょう。

そして今週は、安田記念と鳴尾記念などが行われますから、これらのレースもしっかりと仕留められるよう、全力で情報収集にあたっていきますし、今週のレースについての詳しい話は、できる限りこのブログで公開したいと考えていますので、興味のある方は必ず読んでくださいね。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。