NHKマイルCと京都新聞杯などをキッチリと仕留められた理由 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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私達は、先週のレースで、

NHKマイルC
3連複2540円6点的中

京都新聞杯
3連複21060円6点的中

鞍馬S
馬連13890円6点的中

プリンシパルS
3連複5540円6点的中

といった好結果を残しました。

そうそう、これらのレースの内、NHKマイルCのロジリオン(10番人気3着)と京都新聞杯のジューンテイク(8番人気1着)については、「パーフェクトホースマンズのホームページ」で、

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■ロジリオン・4月29日(月)更新の「注目馬主」

久米田正明オーナーは、山梨県笛吹市に本社を構えている、「ロジフレックス株式会社」の創業者です。

主に精密機器の輸送などを行っている同社は、東証プライム上場企業の「横河電機株式会社」と、そのグループ企業の物流を担うため、1999年に設立されました。

そして現在は、取引先に、電子計測機器の業界最大手である「キーサイト・テクノロジー株式会社」などが名前を連ねており、山梨県の本社以外にも、東京、神奈川、大阪に計4つの営業所を構え、私が確認したところ、近年は毎年のように20億円近くの売上高を記録しておりますので、「ロジフレックス株式会社」を創業した久米田オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられていることでしょう。

なお、久米田オーナーは、2007年にJRAの個人馬主資格を取得しており、馬主になった理由は、旧知の友人であるプロゴルファーの青木功さんから、「ダノン」の野田順弘(まさひろ)オーナーを紹介され、その際に「競馬が好きなら馬を持ちなさい」と勧められたからだそうです。

そして、2008年からJRAで馬を走らせており、この年に早くも、ロジユニヴァースで札幌2歳SとラジオNIKKEI杯2歳Sを制していた久米田オーナーは、翌年、同馬でダービーを制するなど、重賞2勝を含む8勝を上げ、過去最高となる「2億8434万円」の賞金を獲得しておりました。

また、2018年には、ロジクライが富士Sを制するなど、9勝を上げ、ダービーを制した2009年の次に多い「1億8244万円」の賞金を獲得しております。

しかし、一昨年までの4年間は、

2019年→8勝・獲得賞金1億3805万円
2020年→1勝・獲得賞金5622万円
2021年→4勝・獲得賞金5857万円
2022年→3勝・獲得賞金4999万円

という形で数字が伸び悩んでおりました。

当然、昨年の久米田オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈であり、実際、昨年はキャリアハイとなる10勝を上げ、獲得賞金は「1億6047万円」と、一昨年を大きく上回っております。

そして今年は、ロジリオンでクロッカスSを制するなど、先週までの獲得賞金が「4234万円」と、昨年の4月までの「2639万円」を大きく上回っておりますので、現在の久米田オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えていることでしょう。

また、久米田オーナーは、2007年から毎年欠かさず「競走馬セール」に参加しており、昨年は、7月10日(月)~11日(火)に行われた「セレクトセール」に於いて、2頭を1億1550万円で落札しております(落札金額は全て税込表記)。

当然、久米田オーナーは今年の「競走馬セール」にも参加する可能性が高く、現在は、「今後に向けて、潤沢な落札資金を確保しておきたい」とも考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金1億3000万円(馬主の取り分は8割の1億0400万円)のNHKマイルCにロジリオンを登録しておりますので、私が久米田オーナーであれば、同馬を預けている古賀先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出すのは間違いありません。

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■ジューンテイク・4月29日(月)更新の「注目馬主」

吉川潤オーナーの本業は、奈良県大和高田市に本社を構え、真空ポンプの販売などを手掛けている、「株式会社吉川製作所」の代表取締役社長です。

1976年、吉川オーナーのお父様である、吉川與(あとお)氏が設立した同社は、1981年、「有限会社吉川製作所」として法人化(当時の資本金は500万円)され、その後は、

1997年:現在の本社工場を新設
2003年:九州支店を開設
2005年:本社工場に真空ポンプ修理工場を増築
2007年:商号を「株式会社吉川製作所」に変更し、資本金を1000万円に増資
2010年:「山本鉄工株式会社」と合併し、「高井田工場」として加工部門を開設

といった形で順調に規模を拡大しており、2010年の4月、與氏の長男であり、関西大学の工学部を卒業後、約10年に渡り同社で勤務していた吉川潤オーナーが代表取締役社長に就任してからも、

2012年:本社工場の規模を拡大
2013年:福岡県北九州市に営業所を開設
2016年:東京営業所を開設
2018年:相模原営業所を開設
2019年:葛城新工場を開設

といった形で順調に規模を拡大し、2020年には、経済産業省から「地域未来牽引企業」に選定され、現在は80名以上の従業員を雇用しており、ここ数年は、30億円前後の年商を記録しておりますので、代表取締役社長としてこれらの事業を取り仕切っている吉川オーナーは、周囲から厚い信頼を寄せられていることでしょう。

奥様のお父様が大の競馬好きだったため、自身も競馬に興味を持った吉川オーナーは、一口馬主クラブに出資したことなどがきっかけで、「やはり自分の馬を持ちたい」という気持ちが強くなり、JRAの個人馬主資格を取得し、2015年から実際に馬を走らせております。

その後、2016年までは未勝利に終わっていたものの、それから一昨年までは、

2017年:1勝・獲得賞金1220万円
2018年:2勝・獲得賞金1885万円
2019年:5勝・獲得賞金6400万円
2020年:2勝・獲得賞金4074万円
2021年:4勝・獲得賞金6413万円
2022年:8勝・獲得賞金9678万円

という形で順調に実績を積み重ねていた上、昨年は、ジューンベロシティを出走させた東京ハイジャンプで「初の重賞勝ち」を飾り、同馬で阪神ジャンプSも制するなど、16勝を上げ、獲得賞金は「2億8061万円」というキャリアハイの数字となっておりました。

そして今年は、ジューンアヲニヨシで許波多特別を制するなど、先週までの獲得賞金が「8217万円」と、昨年の4月までの「7032万円」を上回っておりますが、この状況に満足せず、吉川オーナーは、今後も全力で勝利を追求してくることでしょう。

何故なら、吉川オーナーは、「吉川ホールディングス株式会社」の名義で競走馬セールに参加する機会が多く、昨年は、

■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
1頭を5500万円で落札

■8月21日(月)~25日(火)の「HBAサマーセール」
1頭を880万円で落札

■9月19日(火)~21日(木)の「HBAセプテンバーセール」
1頭を946万円で落札

と、計3頭の落札に総額7326万円を投じておりますので(落札金額は全て税込表記)。

当然、吉川オーナーは、今年の「競走馬セール」にも参加する可能性が高く、現在は、「今後に向けて、潤沢な落札資金を確保しておきたい」と強く願っている筈です。

こういった中、今週は、1着賞金が5400万円(馬主の取り分は8割の4320万円)の京都新聞杯にジューンテイクを登録しておりますので、私が吉川オーナーであれば、厩舎サイドに対し、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。

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といった形で、「所属員の見解」を包み隠さず公開していましたから、もちろん、これらの内容を確認していた皆さんも、私達と同じように、オイシイ思いができたのでしょう。

そして今週は、ヴィクトリアマイルと京王杯スプリングCなどが行われますから、これらのレースもしっかりと仕留められるよう、全力で情報収集にあたっていきますし、今週のレースについての詳しい話は、できる限りこのブログで公開したいと考えていますので、興味のある方は必ず読んでくださいね。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。