天皇賞・春の馬券に欠かせない、「ドバイワールドCを勝った人物」の管理馬 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、天皇賞・春について、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のNさん」から届いた報告を紹介しますね。

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お祖父さんが馬主さんという、競馬が身近な環境で育った高木登君は、麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、2019年の2月に定年で引退した伊藤正徳さんの厩舎で厩務員をやって、それからは、野平好男さんと山崎彰義さんと加藤征弘君と浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていました。

ちなみに、高木君のお祖父さんは、神奈川県の厚木市に「高木競走馬育成牧場」という外厩施設を作っていて、今は、高木君の叔父にあたる高木秀男さんが代表をやっているんですよ。

2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、2年目に15勝、3年目に17勝と、順調に数字を伸ばしていましたし、2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、その後も、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞を勝って、スノードラゴンを使ったスプリンターズSで初めてGIを勝つなど、17勝を上げて、「5億4643万円」の賞金を稼いでいました。

それに、その後の5年間も、

2015年→23勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→20勝・獲得賞金4億4114万円
2017年→30勝・獲得賞金4億8852万円
2018年→27勝・獲得賞金5億3874万円
2019年→28勝・獲得賞金5億9607万円

という形で順調に実績を積み重ねていたんですよ。

でも、その後は、

2020年→21勝・獲得賞金3億4968万円
2021年→21勝・獲得賞金4億2351万円

と書けば分かる通り、2019年の数字を大きく下回っていましたから、一昨年の高木君は、「必ず巻き返したい」と考えていたのでしょうし、実際、一昨年は、ニシノデイジーで中山大障害を勝つなど、今までで一番の「37勝」を上げて、稼いだ賞金も「6億1873万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

去年は、ウシュバテソーロがドバイワールドカップを勝って、696万ドル(約9億0480万円)の賞金を稼いだんですけど、JRAでは、全部で26勝と、一昨年を大きく下回ってしまいましたし、重賞を勝てなかったこともあって、稼いだ賞金は「5億5184万円」と、やはり一昨年を下回ってしまいました。

そして今年は、ウシュバテソーロがサウジカップとドバイワールドCで2着に入って、590万ドル(約8億3427万円)の賞金を稼いでいますし、JRAでは、ヴァルツァーシャルでマーチSを勝っていますけど、それを含めても、先週までに4勝しかできていなくて、稼いだ賞金が「2億0544万円」と、去年の同じ時期(4月23日【日】まで)の「2億0152万円」とあまり変わらない数字ですから、今の高木君は、「一昨年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、今週は、1着賞金が2億2000万円の天皇賞・春にワープスピードを登録していますので、私が高木君でしたら、間違いなくこの馬をメイチに仕上げますね。

実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、

「昨日、レースでも乗る予定の三浦君が南ウッドで強めに追って、6Fが83秒0、ラストの1Fが11秒3という時計を出していました。コンマ9秒先行していた、古馬2勝クラスのジッピーレーサーを追いかける形で、ヤネが促すと素早く反応して、最後はキッチリ同入していましたし、動きの素軽さが目を引くものでしたよ」

というものでしたから、私はこの馬を「決して侮れない存在」と考えています。

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天皇賞・春について、「元調教師のNさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
↓↓↓
【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
↓↓↓↓↓
【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。