「トウカイテイオーの相棒」が、フェブラリーSに込めている筈の思惑とは | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、フェブラリーSについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のSさん」から届いた報告を紹介しますね。

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京都府出身の安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、山田さんはよう知っとるやろう。

今年で開業30年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、

2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円

っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年のスプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬がよう稼いどりましたな。

それに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、2018年の3月に厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。

2014年から、安田君の厩舎はしばらく伸び悩んどったんやけど、2019年には、ダノンスマッシュでシルクロードSとキーンランドCを、ダイアトニックでスワンSを勝つなど、「62勝・獲得賞金12億9916万円」っちゅう素晴らしい成績を残して、初めて調教師リーディングの1位になっとったし、2020年は、ダノンザキッドを使ったホープフルSで7年振りにGIを勝つなど、46勝を上げて、「12億5395万円」の賞金を稼いどりました。

2021年は、「41勝・獲得賞金11億8246万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも前の年を下回っとったんやけど、一昨年は、ダノンスコーピオンを使ったNHKマイルCとか、ダイアトニックを使ったスワンSと阪神Cとか、重賞の7勝を含めて全部で44勝を上げとって、稼いだ賞金は「13億0586万円」と、今までで一番の数字やったんですわ。

ただ、去年は、アグリを使った阪急杯、ダイシンクローバーを使った京都ハイジャンプと、重賞を2勝したんやけど、他の馬がイマイチやったこともあって、全部で30勝と、一昨年を大きく下回ってしもうたし、稼いだ賞金も「9億4777万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんや。

そんで今年は、ミッキーゴージャスを使った愛知杯を勝って、幸先のエエスタートを切っとるんやけど、他の重賞を勝っとらんこともあって、稼いだ賞金が「1億3535万円」と、去年の同じ時期(2月12日【日】まで)の「1億3605万円)とほとんど変わらんのですわ。

もちろん、今の安田君は「もっと稼がなアカン」と考えとるんやろ。

そんな中、今週は、フェブラリーSにレッドルゼルを使うんで、安田君は、間違いなく気合いを入れて仕上げてくるやろうし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

「昨日、坂路に入れられて、4Fが55秒2、終いの1Fが12秒8っちゅう時計を馬なりで出しとりました。7日(水)に同じ坂路でやった一週前追い切りでは、しっかり負荷を掛けられとったし、今週は、追い切った後の気合い乗りが抜群やったから、エエ状態でレースに臨めると思いますわ」

っちゅうもんやったから、エエ走りが期待できそうやな。

そうそう、安田君は、去年の3月5日(日)に「70歳の誕生日」を迎えとって、今月一杯で定年なんやから、今は、「引退までになるべく多く稼いでおきたい」とも考えとるハズや。

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フェブラリーSについて、「元調教師のSさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。