「市立船橋高校の卒業生」が中山金杯とフェアリーSに込めている筈の思惑とは | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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昨日に続いて今日も、

「2024年、注目したい調教師」

を紹介しますよ。

今日、「その7」として取り上げるのは、美浦の栗田徹君です。

千葉県出身の栗田君は、市立船橋高校で馬術を始めて、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に進学してからも馬術部に入っていました。

この大学を出ている調教師と言えば、すぐに思い付くのは、

1981年の桜花賞を勝ったブロケードなどでお馴染みだった高松邦男さん

1992年と1993年の安田記念を勝ったヤマニンゼファーや2014年の皐月賞を勝ったイスラボニータなどでお馴染みだった栗田博憲さん(2019年の2月一杯で引退)

2019年のクイーンエリザベス2世Cと香港Cを勝ったウインブライトなどでお馴染みの畠山吉宏君

2017年の札幌記念を勝ったサクラアンプルールなどでお馴染みの金成貴史君

2020年の有馬記念などを勝ったクロノジェネシスなどでお馴染みの斉藤崇史君

などですね。

大学を卒業してから徹君は、「ノーザンファーム」で働いて、そこで「調教師になりたい」と思ったそうで、2002年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から萩原清厩舎で厩務員をやって、5月から栗田博憲厩舎で調教助手をやって、8年くらいそこで腕を磨いていました。

ちなみに徹君は、元々、「佐藤」という名字でしたけど、栗田博憲さんの娘さんと結婚して、婿養子になっているので、今は名字が「栗田」になっています。

2010年の12月、4回目の挑戦で調教師の試験に受かった徹君は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、3ヶ月しか準備期間がなかったんですけど、国枝栄厩舎や角居勝彦厩舎に行って馬のことを色々と教わりながら、合間を縫って、馬を集めに北海道の牧場にも通っていたんですよ。

開業してからは、初めの年に9勝を上げて、他にも、シェアースマイルを使った地方交流重賞のエーデルワイス賞を勝っていましたし、2年目の2012年は5勝止まりでしたけど、2013年と2014年が14勝、2015年が21勝と、順調に数字を伸ばしていました。

その後、2019年までの4年間も、

2016年→22勝・獲得賞金2億9544万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8383万円
2018年→27勝・獲得賞金3億8530万円
2019年→29勝・獲得賞金4億8911万円

という安定した成績を残していて、特に2019年は、アルクトスを使ったプロキオンSで初めてJRAの重賞を勝つなど、開業してから一番の勝ち星を上げていたんですよ。

2020年は「26勝・獲得賞金4億5065万円」という成績で、2019年を少し下回ってしまいましたけど、アルクトスを使った、1着賞金が5000万円の地方交流G1・マイルCS南部杯を勝っていましたし、2021年は、タイトルホルダーを使った菊花賞で初めてJRAのGIを勝つなど、26勝を上げて、「6億3118万円」の賞金を稼いでいました。

そして2022年は、タイトルホルダーで日経賞と天皇賞・春と宝塚記念を勝つなど、全部で22勝を上げて、稼いだ賞金は「8億8329万円」と、今までで一番の数字だったんですよ。

でも、2023年は、タイトルホルダーで日経賞を勝つなど、12月28日(木)までに20勝を上げていますけど、他の重賞を勝てていないので、稼いだ賞金が「6億2295万円」と、2022年の数字を下回っていますから、2024年を迎えるにあたって徹君は、「2022年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょう。

こういった中、2024年1月6日(土)からの三日間開催には、1着賞金が4300万円の中山金杯にククナ、1着賞金が3800万円のフェアリーSにジークルーネを登録していますから、実際に徹君がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せません。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。