中山金杯で、「父親が旅行会社のJTBに務めていた調教師」から感じる勝負気配 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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昨日に続いて今日も、

「2024年、注目したい調教師」

を紹介しますよ。

今日、「その5」として取り上げるのは、美浦の宮田敬介君です。

宮田敬は、茨城県日立市の出身で、家族や親戚に競馬関係者がいた訳ではなくて、お父さんが旅行会社のJTBに務めているサラリーマン家庭で、3人兄弟の長男として育ちました。

そのお父さんが大の競馬好きで、「サンデーレーシング」や「社台レースホース」といった一口馬主クラブの会員になっていて、幼稚園の頃から何度もお父さんと中山競馬場に行っていて、出資していた馬を応援するために、家族で新潟競馬場まで行ったこともあったそうですよ。

こういう環境で育った宮田君が競馬を大好きになったのは、小学生の頃、福島県のいわき市にある「JRA競走馬総合研究所」のリハビリテーションセンターに行った時、そこで休養していたオグリキャップと会えたことがきっかけで、その後、オグリキャップの引退レースを見て、「調教師になりたい」と考えるようになったそうです。

地元の茨城高校を卒業した後、麻布大学獣医学部の動物応用学科に進んだ宮田君は、馬術部に入って、ここで馬乗りを覚えたそうで、大学を卒業した後は、2003年の4月から、お父さんの縁で大学時代に研修したことがあった「ノーザンファーム」で働いて、ここにいた2年半の間に、まだデビューしていなかったディープインパクトの調教を担当したそうですよ。

ちなみに宮田君は、今、「ノーザンファーム天栄」の場長をやっている木實谷(きみや)雄太君と、「ノーザンファーム」の同期です。

2005年の10月に競馬学校の厩務員課程に入った宮田君は、次の年の4月から栗田博憲厩舎で厩務員をやって、2009年の7月からは田島俊明厩舎で調教助手をやっていました。

2014年の3月に国枝栄厩舎に移ると、それから、2018年に調教師の試験に受かるまでずっとここにいましたし、技術調教師になってから、自分の厩舎を開業するまでの間も、国枝厩舎で色んなことを学んでいたんですよ。

国枝厩舎では、2014年の朝日杯FSと2015年の富士Sを勝ったダノンプラチナを担当していましたし、アーモンドアイがデビューする前の調教にも乗っていて、この馬がドバイターフに出た時も現地に帯同していました。

2020年の3月に自分の厩舎を開業した宮田君は、それから年末までに、「16勝・獲得賞金1億7797万円」という、1年目としてはまずまずの成績を残しています。

こうやっていいスタートを切れたのは、国枝厩舎で学んだことをしっかりと活かせているからなのでしょうね。

開業2年目だった2021年は、ダンシングプリンスを使ったカペラSで初めて重賞を勝つなど、14勝を上げて、稼いだ賞金は「3億5418万円」と、前の年の数字を大きく上回っていましたし、2022年は、JRAで、「31勝・獲得賞金4億6852万円」という、開業3年目としてはかなり優秀な成績を残していて、更に、ダンシングプリンスを使ったリヤドダートスプリント(サウジアラビアのG3)を勝って、90万ドル(約1億0353万円)の賞金を稼いでいたんですよ。

そして、2023年は、インダストリアを使ったダービー卿CTを勝って、ブレイディヴェーグを使ったエリザベス女王杯で初めてGⅠを勝つなど、12月28日(木)までに28勝を上げて、稼いだ賞金が「6億2737万円」と、2022年の数字を大きく上回っているんですよ。

もちろん、2024年を迎えるにあたって宮田君は、「2023年の勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そんな中、2024年1月6日(土)からの三日間開催には、1着賞金が4300万円の中山金杯にエピファニーを登録していますから、私が彼でしたら、全力で仕上げますね。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。