有馬記念で目が離せない、「ダービー3勝トレーナーの勝負気配」 | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

おはようございます。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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今日は、有馬記念について、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しますね。

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兵庫県赤穂市出身の友道康夫君は、大阪府立大学の農学部獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかでお馴染みやった白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったし、NHKマイルCやジャパンCダートを勝ったクロフネを担当しとったんやから、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝って、その後も、マカヒキを使った2016年のダービーや、ワグネリアンを使った2018年のダービーなど、今までにJRAのGIを17回も勝っとるし、他も入れたら重賞を62回も勝っとりますな。

2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう成績を残しとって、それから2015年までは2012年の数字を超えられなかったんやけど、2016年からの5年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
2019年→36勝・獲得賞金14億6996万円
2020年→50勝・獲得賞金11億1020万円

と書けば分かる通りで、毎年10億円以上の賞金を稼いどったし、一昨年も勢いは続いとって、ワールドプレミアを使った天皇賞・春や、ドウデュースを使った朝日杯FSなど、重賞の6勝を含めて48勝を上げて、前の年を大きく上回る「14億2059万円」の賞金を稼いどったんですわ。

去年は全部で40勝と、一昨年よりも勝ち鞍は減ってしもうたんやけど、ドウデュースでダービーを勝ったこともあって、賞金は「15億9590万円」っちゅう、今までで一番の数字やったんや。

そんで今年は、ドウデュースを使った京都記念、サトノグランツを使った神戸新聞杯とか、重賞の6勝を含めて先週までに40勝を上げとるんやけど、GIを勝てとらんこともあって、稼いだ賞金が「13億1543万円」と、まだ去年の8割くらいなんですわ。

もちろん、今の友道君は、「少しでも去年の数字に近付けたい」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が5億円の有馬記念にドウデュースとハーパーとヒートオンビートを使いますんで、「どれも勝負懸かり」と考えとった方がエエやろ。

実際、ワシのところに届いとる、最終追い切りについての報告が、

■ドウデュース
「一昨日、ポリトラックに入れられて、6Fが80秒6、終いの1Fが11秒0っちゅう時計を馬なりで出しとりました。中山への輸送が控えとることもあって今週は馬なりやったけど、惚れ惚れするような逞しい馬体をしとったし、力強い脚捌きで走れとったわ」

■ハーパー
「一昨日、Cウッドで強めに追われて、7Fが98秒4、終いの1Fが11秒9っちゅう時計を出しとりました。13日(水)に同じCウッドでやった一週前追い切りでは、レースでも乗る岩田望来君が乗って、古馬オープンのドウデュースと中身の濃い併せ馬を消化しとったし、今週は馬体の張りが目立っとったな」

■ヒートオンビート
「一昨日、坂路で強めに追われて、4Fが53秒1、終いの1Fが12秒3っちゅう時計を出しとりました。コンマ8秒先行しとった、古馬2勝クラスのリアドを追いかける形で、最後はクビ差で遅れとったんやけど、元々、稽古ではあまり走らんタイプやから、遅れは気にせんでエエやろうし、軽快なフットワークで最後まで集中して走れとったで」

っちゅうもんでしたから、エエ走りを見せてくれそうですな。

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有馬記念について、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。