「外交ジャーナリストが代表を務めている団体」が、ラジオNIKKEI賞で… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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国枝栄君は、先週までに999勝を上げていて、「節目のJRA通算1000勝」まで「あと1つ」に迫っています。

前にも何度かこのブログで紹介していますので、知っている方も多いと思いますけど、国枝君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。

高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。

ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。

国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝っていて、1999年には、同じブラックホークを使ったスプリンターズSで初めてGIを勝っています。

その後も、2007年には、ピンクカメオでNHKマイルC、マツリダゴッホで有馬記念を勝っていましたし、2010年はアパパネで、2018年はアーモンドアイで牝馬三冠を勝つなど、今までに、JRAでGIを21勝、重賞を61勝もしているんですよ。

それに、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで、初めての海外G1勝ちを飾っています。

そして今週、国枝君の厩舎は、

■2日(土)

福島3R・3歳未勝利→ブレスク
福島7R・3歳未勝利→フォーグッド
函館4R・3歳未勝利→ルナソル
函館10R・洞爺湖特別→クライミングリリー

■3日(日)

福島5R・2歳新馬→ロジザキア

と、全部で5頭を使いますので、きっと彼は、「早く節目の勝利を達成したい」と思って、どの馬もキッチリ仕上げているのでしょうし、この馬達が実際にどんなレースを見せてくれるのか、注目したいところです。

そしてここからは、一口馬主クラブの「キャロットファーム」がラジオNIKKEI賞に使う、中内田充正厩舎のグランディアと、手塚貴久厩舎のソネットフレーズについて、私の頼もしい仲間の一人、「馬主のOさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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「キャロットファーム」の愛馬会法人・「キャロットクラブ」の代表を、2008年から務めている手嶋龍一氏は、北海道芦別市の出身で、岩見沢東高校と慶応大学の経済学部を卒業してからNHKに入局しており、1997年からはそのワシントン支局長を務め、2001年にアメリカで起きた「9・11同時多発テロ事件」の際には、11日間に渡り「24時間中継」を担当しておりました。

そして、2005年にNHKを退局した後は、外交ジャーナリストとして活動し、2006年に出版した「ウルトラ・ダラー」(新潮社)が33万部のベストセラーになるなど、作家としても高い評価を受けており、昨年の2月には、「鳴かずのカッコウ」(小学館)という新作の小説を出版し、現在は、その続編となる「チャイナ・トリガー」を経済情報誌の「フォーブス・ジャパン」で連載しております。

これまで、他の所属員達も記していることですが、手嶋氏の執筆場所は、同氏が、「永遠の親友」と語る吉田勝己オーナーが代表を務めている「ノーザンファーム」の中にあり、「千歳空港から僅か15分ほど」という立地や、牧場の景色を見てリフレッシュできる環境を、手嶋氏はとても気に入っているそうであり、素晴らしい執筆場所を用意してくれた勝己オーナーに、深く感謝しているそうです。

また、手嶋氏は、「静岡新聞」と「北國新聞」にコラムを掲載している上、「情報ライブ・ミヤネ屋」、「シューイチ」といったテレビ番組にコメンテーターとして出演するなど、メディアの世界でも活躍しており、最近は、ただいま名前を挙げた「シューイチ」や、ラジオ番組の「ニュースサピエンス」などでウクライナ情勢について解説する機会が増えております。

2016年の「キャロットファーム」は、シンハライトでオークスを、マリアライトで宝塚記念を制するなど、「127勝・獲得賞金31億8985万円」という成績を残し、「馬主リーディング1位」に輝いておりました。

その後も、

2017年→106勝・獲得賞金26億2116万円(馬主リーディング2位)
2018年→117勝・獲得賞金26億8078万円(同3位)
2019年→126勝・獲得賞金34億3815万円(同2位)
2020年→118勝・獲得賞金24億4179万円(同3位)
2021年→111勝・獲得賞金34億0179万円(同2位)

という好成績を残しており、特に2019年は、皐月賞を制したサートゥルナーリア、宝塚記念と有馬記念を制したリスグラシュー、チャンピオンズCを制したクリソリベル、阪神ジュベナイルFを制したレシステンシアなどの活躍により、過去最高の賞金を獲得していたものの、「馬主リーディング1位」を逃し続けております。

そのため今年は、「キャロットファーム」の関係者全員が、「必ず馬主リーディング1位を奪還したい」と考えている筈ですが、先週までの「馬主リーディング」では、

1位:サンデーレーシング:59勝・獲得賞金16億6219万円
2位:シルクレーシング:57勝・獲得賞金13億4086万円
3位:社台レースホース:42勝・獲得賞金12億4580万円
4位:キャロットファーム:47勝・獲得賞金11億6853万円

と記せば分かる通り、トップの「サンデーレーシング」に5億円近くの差を付けられた4位に甘んじている状況です。

当然、現在は、「キャロットファーム」の関係者全員が、「早急に上との差を詰めたい」と考えていることでしょう。

そういった中、今週は、1着賞金4000万円(馬主の取り分は8割の3200万円)のラジオNIKKEI賞にグランディアとソネットフレーズを出走させますので、私が「キャロットファーム」の関係者であれば、前者を預けている中内田先生と後者を預けている手塚先生に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示します。

実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、

■グランディア

「一昨日、坂路で強めに追われて、4Fが52秒6、終いの1Fが12秒7っちゅう時計を出しとりました。23日(木)にCウッドでやった一週前追い切りで、レースでも乗る予定の坂井君がしっかり負荷を掛けとったし、一昨日も、軽快なフットワークで伸び伸びと走れとって、馬体の張りと毛ヅヤがホンマによう見えましたわ」

■ソネットフレーズ

「一昨日、南ウッドに入れられて、6Fが84秒5、終いの1Fが11秒3という時計を馬なりで出していました。フロムナウオン(2歳新馬)を1秒1先行する形の調教で、最後まで相手を抜かせない勝負根性を見せていましたし、戻ってきてからの息の入りもよく見えましたよ」

という内容でした。

なお、今週の「キャロットファーム」は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)のCBC賞にモントライゼを出走させますので、この馬も全く同じ理由で「勝負懸かり」と見るべきでしょう。

という訳で、この3頭が上位に食い込んでくれることを期待しております。

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「キャロットファーム」がラジオNIKKEI賞に使う、グランディアとソネットフレーズについて、「馬主のOさん」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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【 こ ち ら 】

今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。