ハーバードビジネスレビュー「 ポストコロナのビジネスで求められるヒューマンな視点とは?」を読んで | 洋一のブログ

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ハーバードビジネスレビュー誌に寄稿された木原久明さんの論文「ポストコロナのビジネスで求められる「ヒューマンな視点」とは?」を読みました。

昨年の9月28日に投稿された記事ですがポストコロナ(コロナ後の世界)のビジネスの在り方について深く論考されていて、この記事が書かれていた時点ではまだコロナワクチンも完成せず、世界中が先の見えない不安のようなものに覆われていたと思います。

しかしこの記事が書かれてから約10ヶ月経った現在。
欧米諸国をはじめ世界中でワクチン接種が加速するなか、まだコロナ禍の状況の厳しさは変わりはありませんがアフターコロナの世界が近づきつつある事を多くの企業家は考えられていると思います。




COVD-19によってもたらされた映画や演劇などエンターテイメントのサブスクリクション型でのオンライン視聴サービスでの需要が飛躍的に高まり。
映画館や劇場が再開した後もこれらのコンテンツをオンラインで楽しみたいと考える人が増えましたと書かれていました。


読んでいて思ったのですが、エンターテイメントのオンライン化によって映画館や劇場に足を運ぶ人は減ってしまってサブスクの需要が伸びている影で映画館や劇場の経営が圧迫されているのではと思ってしまいました。
しかし劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」のようにこのコロナ禍で日本映画の興行成績の新記録を打ち立てた作品も現れています。
個人的には昨年11月に帝国劇場にブロードウェイミュージカル「ビューティフル」を二度観に行ったのですがどちらもほぼ満席で、1ヶ月間の公演は大盛況だったそうです。

これはオンラインでは決して味わう事も体感する事も出来ない、大きなスクリーンで臨場感たっぷりの映像体験であったり。 
一流の役者や歌手が生で歌い、生バンド演奏による直接観客にダイレクトに伝わる感動はオンラインでは味わう事が出来ないものでした。

このようにコロナ禍でも良質の作品を創ればコンヒューマーは映画館や劇場に足を運ぶのだと実際に観に行って感じました。

あと劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」ではその映画館に行って入場しないと貰えない、作者によるオリジナルの特別読み切りで描かれた漫画が入場特典として配布されました。
それも週変わりで特典が変わって配布するアイデアがなされていて、何度も映画を観に行くリピーターが増えました。

ポストコロナの世界はもしかしたらずっとオンラインで我慢してきた人々の反動でオフライン化も進むのではと予測したりします。

記事にはポストコロナの時代に向けての未来に備える未来の予測しそれに備える「頑強性(Robusthess)」と柔軟かつ迅速に変化を続ける「「反脆弱性(Antifraglle)」の2つの考え方の必要性について書かれています、両者を組み合わせる事が重要と。
従来の延長するビジネスではなく、新たな価値(the NEW)をより早く提供出来た企業が成長の機会をつかむことは自明ですと。

新しい価値観と言う意味では少し前にTBSの朝の報道番組で特集された「コロナ不況をアイデアで乗り切る企業」で紹介された2つの企業の取り組みに注目しました。




1つは紳士服の有名ブランドのAOKIで現在開催されている東京オリンピック2020の日本代表の公式ユニフォームもAOKIが手掛けられています。

AOKIも多くのコンヒューマーが在宅でオンラインのテレワーク業務をされているのに目を付けて。
在宅でも快適に仕事が出来る「パジャマスーツ」を開発し大ヒットした事が紹介されてました。





もう一つの企業は秋葉原で10年以上お店を続けられているメイドカフェ「ハートオブハーツ」

コロナ禍前はインバウンド需要で店内は外国人観光客の姿で溢れていましたが。
コロナの影響で来店客は激減し10分の1にまでお客様の数は減ってしまったそうです。

しかしハートオブハーツは打開策を見出だそうと考えたアイデアはSNSによる動画投稿とライブ配信。

お店の営業後の夜22時から朝方の5時まで一晩中SHOWROOMなどを使ってメイドさんたちの写真やグッズの販売会をし。

中国発の世界的な動画投稿プラットフォーム「Tiktok」を使って次々と世界に動画を投稿し続けて、ハートオブハーツのTiktokのフォロワー数は52万人(7月30日現在55万人)、9億以上のいいね!が付いているそうです。

ここにメイドカフェの最進化形があるように思えました。









ハートオブハーツの代表取締役で人気メイドのあずにゃんさん、それと取締役で人気メイドのもちさんのお二人は毎日欠かさず午前3時というとんでもない時間に歌とダンスのライブ配信を行っています。

僕が何故こんな時間にライブをやっているのですかと聞きましたらあずにゃんさんは
「ハートオブハーツ」は南米の方に人気が高いのですが、この時間ライブやると南米は昼間なんです」と教えてくれました。

動画を撮って投稿する人はそれこそ無数にいますが、フォロワー数もいいね!もなかなか伸びないのをよく見ます。
ハートオブハーツは世界時間を考えてライブ配信をし動画投稿されてフォロワー数やいいね!数を獲得されているその斬新なアイデアに驚かされました。

ハートオブハーツのライブ配信を見てますとあずにゃんさんが世界のファンの方々と英語をはじめ、ブラジル語やフランス語まで使って海外のファンの方々と会話し交流されているのが解ります。

ハートオブハーツのあずにゃんさんともちさんはこれを約9ヶ月間毎日欠かさずやっています。

番組の最後にあずにゃんさんはコロナが明けた後の「未来が楽しみ」と語っていました。

明らかにポストコロナを見据えて発言されているのが解りました。








ここにハーバードビジネスレビューに木原久明さんが書かれたポストコロナの新たな価値と同じ考えで実践されている企業を見た思いがしました。