整体でいうところの、体勢を組み換えて、身体をつくりあげるのです。
中でも、老人の役という方の身体を観てましたら、
公演前には、しっかりと老人体型になってくるのです。
そして、公演が終わったら、きちっと元の自分の身体に戻らなくてはいけなかったのですが、
しばらくして操法にみえました。
先生がおっしゃるように役が抜けなくてと。
そして、どうしても腰が重たくてこれませんでしたと。
そこで、この腰であれば無理ですよとお伝えしました。
お年寄りというのは、中心である腰椎三番が抜けますから。そこで、これをしたいと思っても全て行動が後回しになりますから。
それが、お年寄りの腰であり、その腰からの行動要求なのですと。
ですから、見事なお年寄りの演技の、身体ですよとお伝えしました。
そして、喉がおかしかったと。
そうですと、お年寄りというのは、喉から衰えるものですと。
そうした事をお伝えしていき、
愉気をしながら、腰に反りが生まれるのがわかりますか?、喉が開いて伸びてくるのがわかりすか?と、恥骨の反りが引っ込んでくるのがわかりますか?と指導していきました。
そして、最後に、
膝の関節
お年寄りというのは、膝をブロックして動くのですと。
ですから、お年寄りの膝というのは、飛び出してくるわけですが、
そこで、膝の調整をして、膝関節が十全に動くとは、という事をお伝えしました。
そして、操法を終えて、お年寄りの役をしたからこそ、お年寄りの身体という事が身体を通してわかり、
さらにはそうならない為の、身体の使い方、膝の使い方を学びましたねとお伝えしました。
膝の使い方
お年寄りだから、皆、悪くなるわけではないのです。
何事においても、身体の使い方です。
お年寄りの役を演じた方の身体を観て、
改めて、お年寄りの身体の使い方というのがこちらもわかりました。