役者と身体 老人体型と身体 | 野口整体の研究 整体ヨガ道場悠遊塾のブログ
役者の身体というのは、役を演じるにあたり、

整体でいうところの、体勢を組み換えて、身体をつくりあげるのです。


中でも、老人の役という方の身体を観てましたら、


公演前には、しっかりと老人体型になってくるのです。


そして、公演が終わったら、きちっと元の自分の身体に戻らなくてはいけなかったのですが、


しばらくして操法にみえました。


先生がおっしゃるように役が抜けなくてと。


そして、どうしても腰が重たくてこれませんでしたと。



そこで、この腰であれば無理ですよとお伝えしました。


お年寄りというのは、中心である腰椎三番が抜けますから。そこで、これをしたいと思っても全て行動が後回しになりますから。


それが、お年寄りの腰であり、その腰からの行動要求なのですと。


ですから、見事なお年寄りの演技の、身体ですよとお伝えしました。


そして、喉がおかしかったと。


そうですと、お年寄りというのは、喉から衰えるものですと。


そうした事をお伝えしていき、


愉気をしながら、腰に反りが生まれるのがわかりますか?、喉が開いて伸びてくるのがわかりすか?と、恥骨の反りが引っ込んでくるのがわかりますか?と指導していきました。


そして、最後に、


膝の関節


お年寄りというのは、膝をブロックして動くのですと。


ですから、お年寄りの膝というのは、飛び出してくるわけですが、


そこで、膝の調整をして、膝関節が十全に動くとは、という事をお伝えしました。


そして、操法を終えて、お年寄りの役をしたからこそ、お年寄りの身体という事が身体を通してわかり、


さらにはそうならない為の、身体の使い方、膝の使い方を学びましたねとお伝えしました。


膝の使い方


お年寄りだから、皆、悪くなるわけではないのです。


何事においても、身体の使い方です。


お年寄りの役を演じた方の身体を観て、


改めて、お年寄りの身体の使い方というのがこちらもわかりました。