小青龍湯が効かない花粉症 | 漢方1日1歩のブログ

漢方1日1歩のブログ

1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

2月に入ると過敏な人では花粉症の症状を訴え手来院される。花粉症と言うと小青龍湯が有名だが私は


辛夷清肺湯


の方を多用している。辛夷清肺湯は小青龍湯とは真逆で冷まして潤す事に主眼を置いた方剤で一般的にはやや慢性化傾向の病態に使用することになっている。しかし私は急性病変にも使用する。特にアレルギー性鼻炎の熱証タイプには抜群に効く。アレルギー性鼻炎はその時期だけの急性病変だが毎年繰り返すことを考えると慢性病変ともいえる。症状がないときでも辛夷清肺湯が効く慢性炎症の素地があるのだろうか?


応援クリックお願いします。

にほんブログ村