シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見ました | 夕暮れビジュアル鑑賞会

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 どーもお久しぶりです。半年ぶりです。

 この4月より念願かなって東京勤務になりまして。まあコロナなわけですが。とは言え本当に仲のいい友人が東京にしかいなかったので、非常に宅飲みが楽しいです。それプラス弾いてみたが楽しいという生活なので、なかなかこっちに手をつけれずにね~。色々音楽聴いてるんですが

 

 まあ前置きはおいといて。今回はエヴァの話。

 5月下旬に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を鑑賞してきました。非常に面白い作品でした。それ以来エヴァにハマりっぱなしです。

 でも、『シンエヴァ』を見る直前まで新劇場版はおろかTVアニメ版も全く見ていませんでした。

 

 絵が描けるわけでもないので、なんかしらエヴァについて語りたいなーと思ったのでここで発散します。ネタバレあります。

  

 

1.エヴァとの出逢い

 

 世代では無いものの、今30歳の人間がエヴァを全く知らずに生きることは逆に困難なほど有名な作品なので、出逢いっていうと難しいのですが。「エヴァンゲリオンというロボットアニメが人気だ」というのが中学生ぐらいまでの認識でした。殆どアニメは見ない人間だったのもあり。

 絵とかキャラの名前は知ってるけど話は一切知らないなか、エヴァのサントラを録音したMDが兄貴の部屋にあったので、その中のラジオドラマは好きでたまに聴いていました。それが小学生のとき。2000年ぐらい。

  

 

2.漫画版

 

  高校生の時にたまたま少年エースを読むことがあって、漫画版エヴァが連載再開のタイミングでした。まだやってんのかって印象だけど気にはなってたので読んでみたら(まあまあ終盤でしたが)絵もキレイだし話も面白そうだしで、コレは!と思い1巻から購入。多分2007年くらいからずっと購読していました。

 なので漫画版の内容は把握してました(理解はできてないけど)。ただしアニメを見るという行為自体が苦手でアニメ版は全く触れず。

 

 漫画版を読み始めた2007年に『序』、大学時代には『破』『Q』が公開され、軽音サークル中がエヴァで盛り上がる中、相変わらず僕は漫画しか読まず、あまり興味が無いまま『Q』の公開より9年が経過。

 一応『序』はテレビで見たような気がする。

 

 

3.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

 

  いきなり『破』に飛びますが、今年の5月頭、アニメ好きな元バンドメンバーと自宅で飲みながら映画でも見るかという流れになり、AmazonPrimeのトップに表示されたのが新劇場版でした。兄貴も『シンエヴァ』褒めてたので、見てみようかなと。友人は当然鑑賞済みだけど構わないということで、漫画とは話が変わってくる『破』から見ようと。

 

 結果、最高に面白かったですね。

 今までアニメを見なかった理由は「シンジくんが可哀想で見ていられない」でした。漫画以上にダウナーかつ前衛的、しかもハッピーエンドではないという情報は自然と耳に入るので。そんなエヴァらしい陰鬱な要素はあるにせよ、エンタメ作品として『破』は素晴らしかったですね。

 

 序盤まず漫画でちょっと知ってる程度のマリが登場で面食らいつつ、可愛いな~と。アスカも登場、シンジくんもヤシマ作戦を終えたばかりで人間関係、精神面共に良好。まずその時点で安心して(笑)。

 そしてポカ波こと綾波レイの可愛さたるや。それだけにお食事会が無くなったのが本当に悲しい。もちろんアスカも新劇場版では本当に可愛らしく描かれていて、ラブコメ要素も満点に良かったです。サービスシーンも最高。シンクロの話がないのは残念。

 

 また漫画版では死亡するトウジが、なんとそもそも4号機パイロットですらない!!漫画だとトウジやケンスケとの関係は最悪な結末を迎えたので、本当に嬉しかったですね。代わりにアスカが死亡?したわけですが。ただ精神汚染だの量産型だのに凌辱されるより全然マシかな…。

 

 『破』のラストから物語が大きく分岐。もうね、ラストね、感動だよ。シンジくんカッコ良すぎる。オレの知ってるシンジくんじゃない。綾波の台詞も、ミサトの叫びもすべて泣ける。もう大満足でした。すぐBlu-ray買っちゃったよね(笑)

 が、物語はこれからどうなっちゃうの????と呆然のうちに終劇。深夜だったのでその日はそこで終了。

 

 これがつい2ヶ月前の話です(笑)。

 

 

4.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

 

 その翌日。あまりにも続きが気になり今度は一人で『Q』を鑑賞。

 強烈なボディブローを食らった気分です。食らったことないけど。

 

 ぶっちゃけ1回しか見てないのであまり覚えてないですけど、まさか14年経つとは。わけわかんなさすぎて混乱。

 ついにトウジの妹であるサクラが登場。良い子すぎてなんか怪しいなと、エヴァだし(笑)。やっぱりシンジがNERVに向かった際には裏の顔が出たのが印象的

 

 また本格的にカヲルも登場。漫画版ではあんまりシンジくんと良好な仲ではなく(そもそも2人とも性格がちょっと違うけど)、何だったの?って感じで退場ですが、『Q』では親身になって一人ぼっちのシンジくんを支えてくれます。めっちゃ好感度上がったね。色々含みのある言葉を残し、結局今回も首を飛ばされてしまった

 

 ラストでエヴァ同士で戦ったり、お話としては面白いなと思うものの、やっぱり辛かったな。シンジくん可哀想。将棋のシーンは良かったけど、ゲンドウと冬月の目的も設定も飲み込めないまま、ただただ頭にQだけが残ったせいで、『シンエヴァ』見に行こうと決めました。

  

 

5.Air/まごころを、君に

 

 AmazonPrimeで無料じゃないので見るか迷ったのですが、ちゃんと見といたほうが『シンエヴァ』も楽しめるかなと思ってレンタル。

 補完計画までの大筋は漫画版と同じでしたが、さすがにラストは衝撃的でしたね。あと冒頭のシンジくんも。一応わけわかんないなりに楽しめました。考察はかなり必要だなと思ったけど、ラストのアスカとのシーンなんか、絶望的過ぎるけど映画作品としては美しくてグロテスクで好きでした。

 

 ただ、エヴァンゲリオンとして良かった?というと微妙、漫画版しか知らないから余計に。漫画は人類補完計画の実行とそれまでの使徒との戦いの温度差ゆえに、結局なんの話やねんと思いつつ、最後はシンジくん幸せになりそうで良かったのですが。

 庵野監督も色々あったようだけど、よくもまあ『Air/まごころを、君に』でお話を終わらせたなと(笑)。逆に感心したし、すごい作品だなと。思春期に見てなくて良かったよ。見てたら絶対コレに囚われて生きてたから。

 

 

6.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 

 あんまり見る必要ないかなとも思ったけど、とりあえず。大筋は漫画と同じだけど、映像が綺麗で楽しめました。これも1回しか見てないのであんま覚えてません。

 

 ここからが本編です。

 

 

7.シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

 

 数日経って5月末。とりあえずこれまでの劇場版見たうえで、最後のエヴァンゲリオンを見届けました。

 これも結論からいうと最高でした。

 

 まずOP、パリ市街でのWILLE対NERV。エヴァシリーズどうなっちゃってんのと(笑)。まあ掴みはイイ感じで。シンジくんが気になり過ぎてどうでも良かったです。

 舞台は変わり第3村パートへ。ただの賑やかしキャラだったケンスケが中身まで大人になってまあ…。トウジや委員長ヒカリの再登場も嬉しかったですね。フォースインパクトを引き起こし失意のシンジくんに、無理やりレーションを食べさせるアスカが良かったです。おばちゃん達と労働に勤しむ黒波もハイパーかわいい。基本萌えでしかエヴァを見てないのでもう大満足でした。ずっと第3村でいいのに。

 

 黒波の健気な声かけに、ついに復活するシンジくん。「なんで皆そんなに優しいんだよ」という台詞に涙腺がやばい。心の準備はできていたものの、黒波がLCLとなって消えた時も、やっぱり泣きそうだったなあ…。うん、みんな碇くんのこと好きなんだよね。

 

 そしてWILLE、ミサトの元に戻るシンジくん。サクラのビンタと号泣が可愛い。マリとアスカのサービスシーン、アスカの問いに答えるシンジくん、拳を合わせる青葉と日向、ミサトとリツコの友情、良いシーンだらけ。日向の「ニアサーは結果だ、彼の意志ではない」って台詞もイイね…。

 

 ここからお話は最終決戦。怒涛の展開が続いてもう設定を理解することは諦めました。

 南極の大量のエヴァなんちゃらが襲ってきたときはもう頭の中で笑っちゃいましたね。冬月先生すごすぎでしょって(笑)。NERVって今2人だけじゃねえの?そんな大量の資材と時間と労働力どこで生まれてんの?って(笑)アスカの眼帯の謎が解明されるものの今回も悲しい死に方。どこまでも報われない子だよ。

 ヴンダーでのゲンドウとの対峙。バイザーの裏があんな事になってるとは(笑)。容赦なく引き金を引くリツコがよかったね。新劇場版はドロドロの恋愛関係が無くすっきりしてて良いね。

 

 なんかやべーことしそうなゲンドウを追うため、初号機に乗ると宣言するシンジくんに対峙するのは鈴原サクラ。このシーンがねえ…もうこの作品全体で一番感動したね。大好きだ。

 まず、初めてまともな視点でシンジくんのことを考えてくれるキャラが現れたなと。ニアサーで家族を失った恨みも、「エヴァに乗ることでシンジも不幸になる」と心配する相反する感情を持ち合わせてて、非常に現実的な感性を持ってて良かった。

 フィクションとはいえずっと不満に思ってのです、「普通ならシンジくんは逃げたっていいし、それを責められる謂れも無いのに、それを許さない人たち多すぎ。重荷押しつけすぎ」って。エヴァの他のキャラが物分かり良すぎなんだよ。仕事まっとうしすぎ。運命受け入れすぎ(笑)。

 だからサクラがシンジくんの背負わされた運命や気持ちを汲める女性だったのと、家族の仇であり自身の命の恩人に対する愛憎入り混じった、ぐっちゃぐちゃの人間らしい感情が凄く良くて

 そして、そんなサクラの感情を見事に表現した沢城みゆきの演技力。マジで鳥肌立ったね。エヴァの中で本当に一番好きなキャラになった。

 映画見たあとで色々感想とかPixivとか見たらメンヘラなネタキャラ扱いなことに逆に衝撃受けて。まあ本当に銃撃っちゃってたのは確かにヤバいけど(笑)。あとなんか尻について色々描かれてたけど全然わかんなかったな。本来お尻大好きなんだけど。

 

 えーっと、なんだっけ。

 サクラ騒動のシンジくんとミサトが久々にちゃんと会話するシーンも泣ける。黒波の死を乗り越えたシンジくんが達観しすぎててというか設定理解しすぎてて笑えたけども(笑)。もはや湯水の如く発せられる新出単語について一々思考巡らす暇もなく。

 

 なんやかんやあってシンジくんvsゲンドウくん。ゲンドウくんの独白は『Air/まごころを、君に』のセルフオマージュ的なのかな?というか同じ手法のリベンジな気がするな。既視感があったとしてもかまわん、当時やりたかったことを更に昇華させたいって気持ちなのかな。わかる。

 なんつーか、本当はただの奥さん大好きパパなのにね…。「子供に会わないことが自分への罰」なんて自分で勝手に決めてしまうゲンドウの愚かさがエヴァの全てだったのね。でも、すまなかった、って言えて良かったねゲンドウくん。最後にはユイと一緒になれて良かったね。許す

 

 ロボットアクションとしてのエヴァは終わって、レイ、カヲル、アスカの魂を救済するシンジくん。赤い海とアスカのシーンとても良かった…。加地さんとのシーンはわけわからんかったけど、カヲルくんが救われて良かった。レイ、健気で泣ける…。

 最終的にネオンジェネシスしちゃうシンジくん。よくわかんないけど好きな世界にできるみたい。エヴァのない世界を望み…。

 

 ついにラストシーン。現実世界で大人になったシンジとマリ。歯の浮く台詞を放り投げるし声違うし??????だけど、君たちが幸せならそれでいい。良いエンディングでした。

 

 今年の5月のに初めて新劇場版を見てシンエヴァまで見るという、中なか珍しいパターンのやつでしたが、本当に面白い作品に出会えてよかったです。なんなら悶々と何年も完結を待たずに一気に見れてお得な感じでした(笑)

  

 

8.二度目のシン・エヴァンゲリオン劇場版

 

 2回目見た一番の理由は、冗談抜きにサクラの尻が見たかったから(笑)。純粋に面白くてまた見たいのもあったし、アスカの体が大人になったのも意識してなかったから。薄い本とかポスターとかの特典もらえるのも全く忘れて行ったから、それも得した気持ちになった。隣に大学生ぐらいの男の子がいて、会話からして今回初めてっぽかったのだけど、黒波がLCLになるシーンで驚きのあまり手を口にあてて可愛らしかった(笑)。

 サクラのシーンは初回より何倍も感動した。尻も良かった。

 

 長々描きましたが最高に良かったっていう話。早くBlu-rayが欲しいですね。あとTV版アニメ見てないのでそのうち見たい。