と、いうわけで、『心の鏡』の感想第三弾です。
やっと読めました…!!
やっぱり四月はどうも忙しくて、なかなか読書もすすみませんね(・・;)
『心の鏡』
やっと表題作です。
コレもSFなんですが、やっぱりちょっとリリカル。
主人公は、並外れた才能を持つ子供を探し別の時代に送る、という不思議な仕事をする弁護士のデニスさん。
並外れた才能って、すごい発明品を作るとか、人間とは思えないような身体能力があるとかいうことではありませんよ。
もっと、テレパスとか、人の心を読むとか、そういうSFっぽいカンジの…そんな才能の事を、ここでは指します。
そういう子は、この話の中では障害を持っていたり非行に走ったりしているんですが、彼らも別の時代ならもっと人の役に立つ事が出来るらしいんです。
と言っても、デニスさん自身も『別の時代』についてはよくわかっていません。
で、今度デニスさんが別の時代に送るために話をつけなければいけない子供は、十八歳の黒人の少年、マロでした。 日本的な名前ですね。 麻呂。
それから、彼はマロと話をつけるために試行錯誤するのですが…。
ここは核心部分になっちゃいますね。
このストーリーはSFですが、何と言いますか…
マロを見てると、ああ、こんな人いるよなあってカンジなんです。
もちろん、マロは極端すぎる例だと思うんですけど。
マロは人によってころころ態度を変えるけど、それにもちゃんと理由があります。
「ヘンな奴」と思われる人にも、その人にしかわからない考えを持っているんだな、と当たり前のことに気づかされました。 理由もなくヘンなことをする人なんていません。 その人なりの考えがあるんです。
そう思うと、苦手な人を見るたびに「ヘンな奴」と思っていた自分が恥かしかったり。
また、この話の原題は『Crazy Maro』ですが、日本語訳はあえて『心の鏡』としているのでしょう。
自分と接している人は、全て自分の心を映す鏡です。
好きになれば好きになってもらえ、信じれば信じられます。
マロに信じることを教えようとしたデニスさんが、逆にマロから信じることを教わったように、自分の心は相手という鏡に映されるものなんですね。
ですから、やっぱり人と接する時は誠意を持って接したいものです。
ラストはすごく良かったです。 どうやったらこんな風に次から次に人を感動させる話が書けるんでしょうね。
『呪縛』
ストーリーは、近所の悪ガキ、ラリーが主人公を呼びに来るところから始まります。
チェローザのところに行くからついて来てくれ、と。
チェローザは、近所のガキども子供達から、『魔女』と呼ばれています。
でも、チェローザは本当に魔術の様なことを彼らの目の前でやってのけるので、あながち『魔女』と言うのも間違いではなさそうです。
で、ラリーがチェローザのところに行く理由は、病気で死にそうな父を助けてもらうためなのですが…。
この話はちょっと?でした。
あとでもう一回読んでみよう(-"-;A
『ママ人形』
コレもちょっとわかりにくかったですね。
いきなり核心から始まるので、焦りました。
短い話だから仕方ないんだけども。
とりあえず、障害があって、しかも望まれて生まれてきたわけではないような子供を登場させるのは反則だと思いました。
その子供の行動が、健気で泣かせるのです。
言葉を話せない子供が、なんとかして言葉を伝えようと思うのがいじらしすぎる(ノДT)
でもこのストーリー自体は、言葉って媒体を使うことで効果を発揮するストーリーなのかも、とも思いました。
以上、『心の鏡』の感想でした!
ホントに良かったです…!
最初の方の話は「やってくれるぜ!」ってカンジのオチだったけど、『アルジャーノン』からは一変して感動系の話になるのが、またギャップがあって良い。
『24人のビリー・ミリガン』とかもこの人の作品でしたっけ?
また読んでみたいと思います♪