文化祭もやっと終わったと思ったらもうテスト一週間前……。
だけどパソコンの前に座ってる俺(←
というわけで今回は、勉強するために行った図書館で読みふけった、小川洋子さん著の
『貴婦人Aの蘇生』です。
図書館はダメね、誘惑が多くて。
まず、『貴婦人A』とは、主人公の伯母、ユーリ伯母さんのことを指します。
伯母さんは自分の持ち物はおろか、入院していた病院のカーテンにも、果てはもう亡くなってしまった伯父と一緒に集めた大事なコレクションの毛皮にまで、「A」の文字の刺繍を施すのです。
なぜ、『ユーリ』伯母さんなのに、身の回りの物全てにAの文字を刺繍するのか。
それは、自分の本名が『アナスタシア』であるからだと、彼女は言います(伯母さんは亡命ロシア人です)。
「アナスタシア」はロシア語で「蘇生」を意味する言葉だそうです。それがタイトルに繋がっているのでしょう。
で、伯母さんのコレクションの剥製を求めに彼女の元へやってきたオハラという男は、彼女の話を聞いて、「彼女はニコライ二世の娘、アナスタシア皇女なのではないか」と考えるのです。
そこからストーリーは大きく動き出します。
伯母さんは、自分がアナスタシア皇女だと声高に主張したりはしません。でも、それは事実なのだと匂わせます。
伯母さんは本当にアナスタシア皇女なのか。
その疑問は、作中では結局解けないまま終わります。
あるいは、この物語のなかでは真実を求めるのはそう大切なことではないのかもしれません。
うーん、この物語はどういうテーマだったんだろう。
熱くなれ、私の読解力!!(苦笑)
ただ、深い所まで読み取れなくてもちゃんと感動できるのがこの本のいいところです。
ちょっとしたエピソードの中に、人を感動させる何かがひっそり輝いているのです。