住宅ローンの繰り上げ返済とは、毎月の返済額とは別に、任意で元金を返済することです。
繰り上げ返済をすることで、支払う利息を減らしたり、完済を早めたりすることができます。
繰り上げ返済のメリット
繰り上げ返済には、以下のメリットがあります。
· 支払う利息を減らすことができる
· 完済を早めることができる
· 毎月の返済額を減らすことができる
繰り上げ返済のタイミング
繰り上げ返済を最も得するタイミングは、以下の2つです。
· 早い時期に行う
· 元金残高が多いときに行う
住宅ローンの利息は、元金残高に応じて発生します。
そのため、早い時期に繰り上げ返済を行うほど、支払う利息を減らすことができます。
また、元金残高が多いほど、繰り上げ返済による利息軽減効果は大きくなります。
繰り上げ返済の方法
繰り上げ返済の方法は、大きく分けて2つあります。
· 返済期間短縮型
· 返済額軽減型
返済期間短縮型
返済期間短縮型は、毎月の返済額はそのままに、返済期間を短くする方法です。
返済期間が短くなることで、短縮された期間に支払う予定だった利息分が軽減されます。
返済額軽減型
返済額軽減型は、毎月の返済額を減らす方法です。
毎月の返済額が減ることで、家計の負担を軽減することができます。
繰り上げ返済の注意点
繰り上げ返済をする際には、以下の点に注意が必要です。
· 繰り上げ返済の際には、手数料が発生する場合があります。
· 住宅ローン控除の適用期間中に繰り上げ返済を行うと、控除額が減る可能性があります。
住宅ローン控除
住宅ローン控除は、住宅ローンを利用して住宅を取得した人が、そのローン残高の0.7%に
相当する金額を、所得税や住民税から一定の期間(13年間)にわたって控除できる制度です。
住宅ローン控除の適用期間中に繰り上げ返済を行うと、住宅ローン残高が減少します。
そのため、控除の対象となる住宅ローン残高も減少し、控除額も減少することになります。
例えば、住宅ローン残高が3,000万円で、金利が0.7%の場合、住宅ローン控除の控除額は
年間21万円になります。
この場合、繰り上げ返済によって住宅ローン残高を2,500万円に減らすと、
控除額は年間17.5万円に減少します。
繰り上げ返済を行うことで、支払う利息を減らすことができますが、
住宅ローン控除の控除額も減る可能性があることを理解しておくことが大切です。
繰り上げ返済のタイミングを検討する際には、以下の2つの点を考慮しましょう。
· 住宅ローン控除の適用期間中に繰り上げ返済を行う場合、控除額が減ることを理解する
· 繰り上げ返済を行うことで、支払う利息をどれだけ減らすことができるのか、
シミュレーションをしてみる
シミュレーションをしてみることで、繰り上げ返済を行うことで得られるメリットとデメリットを具体的に把握することができます。
まとめ
住宅ローンの繰り上げ返済は、家計の状況やライフプランに合わせて、
慎重に検討することが大切です。
繰り上げ返済を行うことで、支払う利息を減らしたり、完済を早めたりすることができます。
しかし、繰り上げ返済を行うと、毎月の返済額が減りますが、貯蓄や投資などの
他の支出に回せる資金が少なくなります。
また、繰り上げ返済には手数料が発生する場合があります。
さらに、住宅ローン控除の適用期間中に繰り上げ返済を行うと、控除額が減る
可能性があります。
そのため、繰り上げ返済を行う際には、以下の点に注意しましょう。
· 繰り上げ返済を行うことで、支払う利息をどれだけ減らすことができるのか、
シミュレーションをしてみる
· 繰り上げ返済を行うことで、毎月の返済額がどれだけ減るのか、確認する
· 繰り上げ返済にかかる手数料を把握する
· 住宅ローン控除の適用期間中に繰り上げ返済を行う場合、控除額が減ることを理解する
繰り上げ返済は、住宅ローンの支払いを効率化するための有効な手段です。
しかし、メリットだけでなく、デメリットも理解した上で、慎重に検討するようにしましょう。
今日は以上です。
さいごまでごらんいただき、ありがとうございました。