疲労のプロ、凝りのプロ、しびれのプロだからこそ、「改善」の質を高めませんか。
こんにちは。
今日は少し、施術家の皆さんに向けてお話ししたいと思います。
40年以上、スポーツトレーナー、そして施術家として多くの方の身体と向き合ってきました。
トップアスリートから一般の方まで、数え切れないほどの身体を診てきた中で、ずっと感じていることがあります。
それは、
私たちは「改善のプロ」であり続けなければならない。
ということです。
疲労を診る機会は多い。でも…
私たちの仕事は、
疲労を診る。
凝りを診る。
痛みを診る。
しびれを診る。
むくみを診る。
毎日、この繰り返しです。
だから当然、その症状について詳しくなります。
しかし、私は最近こう思うようになりました。
症状を知っていることと、改善の仕組みを理解していることは、同じではない。
ということです。
「どう改善するか」を学び続けていますか?
例えば疲労。
疲労とは何でしょうか。
乳酸でしょうか。
炎症でしょうか。
酸素不足でしょうか。
それとも神経でしょうか。
実際には、そのすべてが関係しています。
凝りも同じです。
筋肉だけが原因でしょうか。
血流でしょうか。
神経でしょうか。
間質液でしょうか。
リンパでしょうか。
一つの答えだけで説明できるものではありません。
だから私は、
改善のプロである以上、「改善の仕組み」を学び続ける必要がある。
そう考えています。
医学は進歩しています
40年前と比べると、
医学は驚くほど進歩しました。
昔は存在すら知られていなかったものが、
今では当たり前になっています。
例えば、
グリア細胞。
グリンパティックシステム。
間質液。
迷走神経。
これらは近年、大きく研究が進んでいる分野です。
つまり、
私たち施術家が学んだ頃には、
まだ教科書に十分載っていなかった内容が、次々と明らかになってきているのです。
だから私は今でも勉強を続けています。
40年以上この仕事をしていても、
「もう十分知っている」
とは思えません。
経験だけでも、知識だけでも足りない
私は臨床経験をとても大切にしています。
しかし、
経験だけでは説明できないことがあります。
逆に、
知識だけでも身体は改善しません。
大切なのは、経験と科学を結び付けること。
施術をして感じたことを、
最新の研究と照らし合わせる。
研究を読んだら、
実際の臨床で確かめてみる。
この繰り返しが、
施術の質を高めてくれるのだと思います。
私がリンパアクティベーションで目指していること
リンパアクティベーションを考案したときから、
私が一番大切にしていることがあります。
それは、
身体を無理に変えようとしないこと。
身体には、
本来、自分で回復する力があります。
私たち施術家の役割は、
その力を邪魔しているものを取り除き、
回復しやすい環境を整えることではないでしょうか。
最近学んでいる神経科学や体液循環の研究を見ていると、
この考え方は決して間違っていなかったと感じています。
もちろん、
まだ仮説の部分もあります。
しかし、
神経細胞だけではなく、
間質液、
グリア細胞、
脳脊髄液、
リンパ。
こうした環境全体を考えることが、
これからの施術には必要になるのではないかと思っています。
質を高めるプロでありたい
私は、
技術だけを教えたいとは思っていません。
考え方も伝えたい。
身体の見方も伝えたい。
なぜ改善したのか。
なぜ改善しなかったのか。
そこまで考えられる施術家が増えてほしい。
疲労を改善する。
凝りを改善する。
しびれを改善する。
それだけではなく、
改善の質を高める。
これが、これからの施術家に求められることではないでしょうか。
最後に
40年以上、この仕事を続けています。
それでも毎日のように新しい発見があります。
身体は本当に奥が深い。
だから面白い。
だから学び続けたくなる。
もしこの配信を聞いてくださっているあなたが施術家なら、
ぜひ一緒に学び続けませんか。
疲労のプロ。
凝りのプロ。
しびれのプロ。
その先にある、
「改善の質を高めるプロ」
を、一緒に目指していけたら嬉しく思います。
次回予告
次回からは、「改善の質を高めるプロ」シリーズとして、
* 神経が働く環境とは何か
* 間質液が果たす役割
* グリア細胞とシナプスの関係
* グリンパティックシステムから見た回復
* リンパと神経の新しい可能性
について、40年以上の臨床経験と最新の神経科学を交えながら、一緒に考えていきたいと思います。
旅館に到着して部屋に案内されると、お茶と一緒に甘いお菓子(お茶請け)が用意されていますよね。「おもてなし」の意味はもちろんですが、実はこれ、「お風呂に入る前に食べてください」という医学的・生理学的なとても理にかなった理由があるんです。
主な理由は大きく分けて3つあります。
1. 温泉による「低血糖」の予防
旅行の移動で体が疲れているとき、体内のエネルギー(血糖値)は下がっています。その状態でそのまま温泉に入ると、温熱効果で代謝が上がり、さらにエネルギーが消費されてしまいます。
最悪の場合、湯船の中で**低血糖(めまい、立ちくらみ、気分の悪さ)**を起こしてしまう危険があるため、お菓子で素早く糖分を補給して血糖値を上げておく必要があります。
2. 「湯あたり」や脳貧血の防止
温泉に入ると血管が広がり、血流が良くなります。しかし、血行が急激に良くなりすぎると、血液が下半身に集まり、脳への血流が一時的に減って「脳貧血(立ちくらみ)」を起こしやすくなります。
事前にお茶請け(特に和菓子などの適度な糖分)を口にしておくことで、急激な血圧の変動や体調不良(湯あたり)を防ぐクッションになってくれます。
3. 水分とカテキンの補給(お茶の効果)
お茶請けと一緒にいただく温かいお茶にも重要な役割があります。
水分補給: 入浴中は汗をかくため、事前の水分補給が必須です。
ビタミンC・カテキンの吸収: 温泉の成分(特に入浴による刺激)は体内のビタミンCを消費しやすいと言われています。また、お茶に含まれるカテキンは、入浴前に摂取しておくことで吸収が良くなり、温泉の抗酸化作用を高める相乗効果が期待できます。