みんなやさしくなあれ | 美羽さんのブログ

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空手、dance、詩、日常の事を書いています♪

blogを読んでくれた皆さんが、
少しでも元気になってくれたら嬉しいです(^.^)






「サイン帳の落とし物はないですか??」




インフォメーションセンターに
ひとりのお父さんが
元気なく入ってきました。





落としたサイン帳の中身を聴くと、



息子さんがミッキーやミニーに
一生懸命に集めたサインが



あともう少しでサイン帳
一杯になるところだったそうです。




でも、残念ながら
インフォメーションセンターには、
サイン帳は届けられていませんでした・・・・・




キャストはサイン帳の特徴を
詳しく聴いて、


あちこちのキャストに
連絡を取ってみました。





しかし、見かけたキャストは
誰一人としていませんでした。





「お客様、申し訳ございません。

まだ見つからないようです。

お客様はいつまで滞在されていますか??」





と伺ったところ、




お父さんが言うには、
2日後のお昼には帰らなければならないとのこと・・・・・・






「手分けして探しますので、
2日後、お帰りに なる前に
もう一度インフォメーションセンターに
立ち寄っていただけますか??」



と笑顔で声をかけたそうです。







そして、お父さんが帰られた後も、
細かな部署に電話をかけて聴いてみたり、 自分の足で探しにも行ったそうです。





ところが、、、






どうしても見つけ出すことができず、
約束の2日後を迎えてしまいました。





「見つけることができませんでした。
申し訳ございません」




「代わりにこちらのサイン帳を
お持ちください」





それは、、、





その落としたサイン帳と
全く同じサイン帳を自分で買って、




いろんな部署を回って、
全てのキャラクターのサインを書いてもらったものを手渡したんです。






お父さんがビックリして、
喜ばれたのは言うまでもありません。





後日、ディズニーランドに
このお父さんから、一通のお手紙が
届きました。






先日は「サイン帳」の件、
ありがとうございました。





実は連れていた息子は脳腫瘍で、



「いつ死んでしまうか分からない」



…そんな状態のときでした。





息子は物心ついたときから、
テレビを見ては、




「パパ、ディズニーランドに
連れて行ってね」



「ディズニーランドに行こうね」




と毎日のように言っていました。





「もしかしたら、約束を果たせないかもしれない」




…そんなときでした。





「どうしても息子をディズニーランドに
連れていってあげたい」



と思い、




命があと数日で終わってしまうかもしれないときに、




無理を承知で、
息子をディズニーランドへ
連れて行きました。





その息子が夢にまで見ていた大切な
「サイン帳」を落としてしまったので す。




あのご用意いただいたサイン帳を
息子に渡すと、




「パパ、あったんだね!
パパ、ありがとう!」


と言って大喜びしました。





そう言いながら息子は数日前に、
息を引き取りました。





死ぬ直前まで
息子はそのサイン帳を眺めては、




「パパ、ディズニーランド楽しかったね!


ありがとう! また行こうね!」





と言いながら、
サイン帳を胸に抱えたまま、
永遠の眠りにつきました。




もし、あなたがあの時、
あのサイン帳を用意してくださらなかったら、



息子はこんなにも安らかな眠りにつけなかったと思います。





私は息子は
「ディズニーランドの星」
になったと思っています。





あなたのおかげです。



本当にありがとうございました。





手紙を読んだキャストは、
その場で泣き崩れたそうです。




もちろん、
その男の子が亡くなった悲しみもあったと思いますが、




「あの時に精一杯のことをしておいて、
本当に良かった」




という安堵の涙だったと思うんです。












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