「誕生日にて」 | 現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

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野球・サッカーの実況歴は各1000試合以上、競馬実況数は15000レースを超えています。数多くのシビアな現場を経験してきた現役アナが「喋るスキル」を通して、貴方の才能をアッという間にパワーアップします!

 金曜日は誕生日でした。


プレゼントやメッセージをいただいた皆様、本当にありがとうございます!


13日の深夜に帰宅したら、娘からも「誕生日おめでとう」というメッセージカードが置いてありました。




昼間はオフだったので運転免許証の更新へ行きました。


平日にもかかわらず人の列は建物から溢れていました。


12~2月生まれの人って多いんですね。すべての手続きを終え、免許が手元に来るまでに2時間近くかかりました。



免許証も、不正使用や偽造されないようにID登録仕様に変わったのですね、知りませんでした。



晩は、仕事先の新年会に呼ばれました。



そこで、大阪のタレント事務所の女性社長と話し込みました。


タレントを育てる上で気をつけていること。


それは実況だろうが、司会だろうが、ナレーションだろうが、ニュースだろうが、同じです。


「世間で通用する人間性をいかに身に付けられるよう指導するか!」です。


喋りが下手くそでも仕事はありますが、人間性に問題があったら仕事は無くなります。



しかし、それを理解させるのが難しい・・・なぜなら本人が「人間性に問題がある」なんて思っていないからです・・・。


人に「不足していること」を自覚してもらうのは、非常に難しいのです。


その社長さん、こんな話をしてくれました。


あるタレントを打ち合わせに行かせました。


その打ち合わせには、制作会社のスタッフだけではなく、代理店やスポンサーの人間も何人か出席したらしいのです。粗相は厳禁です。


そのタレントさん、すごく別嬪さんでウケもよかったようです。


ところが、打ち合わせ後に「クレーム」が制作スタッフからあったそうです。



彼女、打ち合わせで出席者がコーヒーを頼むことになった時に「ケーキセット」を頼んだそうです・・・。


打ち合わせで、代理店やスポンサーサイドもいる状況で「ケーキセット」ですって・・・。


もちろん、そんなもの頼んだの彼女だけです。その理由が「お腹がすいてた」からだそうです・・・。



彼女、事務所で社長に怒られても、何がダメなのかわからなかったらしいです。


こんな人に「一から常識を教える」のは、なかなか大変ですよね。


僕も派遣した人間のクレームで苦い経験をしたことがありますが、「本人が自覚ない」のが、一番やっかいです。


本人は「何事もなく終わりました」と報告してきますから。ところがクレームが来て、初めて「何事かが起こった」ことを知るのです。


でも、そのクレームを伝えても本人はポカ~ンとしていることが多いです。なので一から教えなければいけないのです。



ただ、自分も人へのクレーム処理で「あ、これってNGなんだ!」と気づくことも多々ありました。


「気づいて直す」自己チェックができるか、人のフリ見て自分のフリを直せるか、チェック機能の精度を上げておくことは必要です。



それと、もう一つ大切なことは「クレームを遠慮なく言ってもらえる関係」を維持しておくこと。


気づいたことを、包み隠さず言ってもらえる関係が多い方がチェックの頻度が増えますもんね。



その社長と「あるあるネタ~タレント編~」で随分盛り上がってしまいました。




僕が、これまで誕生日で一番嬉しかったプレゼントは、娘が3歳の時にくれた「麻雀券」です。


当時、麻雀が大好きで、週に3日くらいやってました。


徹夜も多く、朝帰りで妻によく怒られました。


そんな父親を見かねた娘が、誕生日に手作りの「麻雀券」を発行してくれました。


この「麻雀券」を使った時は「パパが麻雀をしても、ママは怒ってはいけない」というルールでした。


幼心に「父親を可哀そう」と思ってくれたのか、その優しさに「麻雀券」を握りしめ、娘の寝顔を見ながらオイオイ嬉し涙を流したものです。


その麻雀券は、今でも大切にスケジュール帳に挟んであります。



僕は1歳、妻の年齢に近づきました・・・。



以上、スポーツアナウンサー 寺西裕一でした。