「大学講義にて」 | 現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

野球・サッカーの実況歴は各1000試合以上、競馬実況数は15000レースを超えています。数多くのシビアな現場を経験してきた現役アナが「喋るスキル」を通して、貴方の才能をアッという間にパワーアップします!

木曜日は大学の講義でした。


後期の授業も、残り2回。いつも最終回は「試験問題発表」とビデオを観るだけなので実質は今回が最後です。



その5時限目、運動部員が多くとってくれているこの時間。


ある特定のスポーツ部員が、かなり遅れてゾロゾロ入ってきました。


すでに講義は始まっていました。


遅れて話しながら入ってきた雰囲気のまま、彼らは一向に講義の中に入る気配がありませんでした。



僕は、その時何かの説明を学生の間をウロウロ歩きながらしていたと思います。


その説明を止めて「おい、○○部。講義が始まってもしなければいけない大事な話があるなら部室で話してきて」とお願いしました。


あっという間に、協力体制は整いました。その後は、いつもの雰囲気に戻りました。協力、ありがとう!(笑)



僕は、学生が騒がしい時に「静かに!」とか「喋るな!」とは言いません。


講義内容の中に「人に直接○○して、と言わずに自分の意思でやってもらう方法」を教えているからです。


学生にも自分の意志で「講義が始まったら私語は止める」ことを実践してもらっています。


4時限目は1回生150人ほどの講義ですが、授業開始を告げれば私語は止めてくれます。



先の呼びかけも「私語を続けるなら講義の外で続けてはどうか」という別の選択肢を与えているつもりです。


それで出て行ったからといって彼らの点数評価を下げるつもりもありません。


ただ、彼らも主旨を理解して協力してくれました。



さて、講義終了後、○○部のメンバーは僕に出席カードを渡しながら「すみませんでした」と謝罪して帰っていきました。


受講感想にも「今日、○○部が注意を受けました。すみませんでした。」と書かれてありました。



協力をお願いしただけで怒ってはいないつもりですが・・・(苦笑)。



この日、彼らが使った机周辺は、ゴミが一つも落ちていませんでした。(笑)



講義も残り1回。最後はどんなメッセージを受講生に伝えようか一週間じっくり考えたいと思います。




以上、スポーツアナウンサー 寺西裕一でした。