金曜日の夜から熱っぽく、土曜日も体調がすぐれませんでした・・・。
それでも「仕事スイッチ」が入ると、咳も出ず、しっかりと馬も追えたので大きな影響はありませんでした。
日曜日が休みなので帰宅して熱を測ったら38度を超えていました。
仕事の前日に測ると気持ちが萎えたり、多少の失敗を「熱があるから」と自分を許しそうなので封印していました。身体の感覚から予想はできていましたが・・・。
聞くところによると、京都ではインフルエンザが流行っている、とか・・・。
ただ、食欲は変わらずあったので、それはないだろうと思っていました。
とりあえず娘と食事して、彼女にうつさないように、薬飲んでサッサと自分の部屋に行って就寝しました。
日曜日に熱を測ると36度台に回復していました。
それでも娘は友人宅に泊りがけで避難させました。
アナウンサーが風邪ひいて、娘にうつすなんて絶対に許せませんもんね・・・。
さて、土曜日に書こうと思っていたネタです。
金曜日の笠松競馬場 で、レース中のコースに馬場整備の車が入ってしまい「レース不成立」になるという珍事がありました。
ほとんどのスポーツ紙が紙面をさいて取り上げ、「実況者のコメント」を載せていました。
彼はレース中なので、実況でコースに車が入っていることに触れるかどうか迷って、結果ほとんど触れなかったようです。
この実況者は、以前教えに行っていたアナウンス学校の受講生だったので、よく知っています。
メールで金曜日の件を問い合わせてみました。
本人曰く「ただただ恥ずかしい」とのこと。
異変を実況しなかったのは不自然だし、騎手や馬の安全を考えれば「コースに車両が入っていること」は言うべきだったと・・・。
難しい判断だと思います・・・。自分だったらどうしたか・・・。
ただ、「レース不成立」を決めるのは「審判室」であり、実況者ではありません。
それを考えると、アクシデントを実況することが「正解」と咄嗟に判断できるどうかは微妙です・・・。
馬のアクシデントなら何の「ためらい」もなく実況できますが「コースのアクシデント」はどう考えればいいのか。
あとは「レース不成立」を施行者側が、どのタイミングで決断したか、にもよりますし・・・。
何かレースに重大な影響を及ぼすアクシデントがある場合は、間髪入れず「審判室」から放送が入る時も多いですし。
レース成立すれば的中していたはずのファンが、かなり抗議をしたようです。
ファンのお金がかかっていますから、アクシデントに対する迅速な対応は必須。
レース実況者は、「レースの安全」「お客さんの満足」「主催者側のフォロー」など様々なことを背負って喋っているんだと改めて考えさせられました。
月曜日は競馬中継です。自分のアクシデントを周囲のスタッフや視聴者の皆さんに「伝わらないよう」しっかりと実況します!
1月10日 15:00~KBS京都他「うまDOKI」 11レース パドック&実況
以上、スポーツアナウンサー 寺西 裕一でした。