川瀬巴水という版画家の名前を初めて目にしたのは、
作家・文学者の林望氏のエッセイの中でした。
今回、テレビで川瀬巴水展の大阪開催を知り、
くだんのエッセイをひっぱり出して予習したうえで、
なんばの高島屋まで行ってきました(~3月10日)
木版画、のはずなんですが、色彩が豊かで繊細なのに
驚きました。
版画の技法とかにはまったくの素人なので、
色ごとに何度も摺ることくらいは知っているのですが、
ぼかしやグラデーションの効果がどうやって出せるのか
皆目見当もつきません。
摺るのは職人さんなんですが、原案であるスケッチにすでに、
繊細な筆遣いや色遣いが表れているし、
「試摺(ためしずり)」として微妙に色などを変えて
同じ図案で摺られた作品が何点かあったのですが、
最終チェックや決定はやはり本人だったはずです。
そして、上記林氏のエッセイにもあるのですが、
描かれているのは風光明媚な観光地だけでなく、
何の変哲もない街の風景や山川だったりして、
どちらかというと、何の変哲もない方が心に残ります。
私はふだん、美術展などであまりに人が多いと、
背が比較的高いのを利用して(?)人の列の
一歩後ろから自分のペースでさっさと見て歩くのですが、
この巴水展に関しては、前の人が動くのを待っている間に
一つの作品をじっと見ていても飽きることが
ありませんでした。
蛇足ですが、巴水は極度の近視で、遠くの景色がよく見えず、
夜はほとんど筆を取らなかったそうです。
作品を観る前に知っていても、観た後に知っても、
作品に対する評価、というより感動に影響はないと思います。
ふと、うわさの全聾作曲家のことを思ったのでした。
もっと蛇足ですが、歴史マニアの私、彼の名の後半を、
何度見てもつい「かわちのかみ」と読んでしまいます(笑)

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