何気なくそして、ようやく一週間目のお休み。
気が付いたら3週間経ってて、午前中は美容院へ。
髪を切ってもらってる時に、時間の流れを思い出し、自然にメモリされたアルバムを開いてみる。
今、オレは何してんだろー...。
ついさっき、居間の雨戸を閉めようと吐き出しの戸を開けて、濃紺のグラディエーションの半夕空を
見上げたら、真上に霞みが掛かった三日月があった。
この宇宙から見たら、小さな地球の点に居るオレのホンの一時を、オレは真剣に考えてるんだなぁー。
久々だけど、太陽系でも大きな惑星である「木星」を、ちょっとだけトリビアね。
嵐渦巻く第五番目の惑星。
最高神「ジュピター」の名にふさわしい太陽系最大の惑星。
表面に見える有名な「大赤斑」(だいせきはん)の正体は、地球が2個入ってしまうほどの大きな
高気圧性の巨大な渦です。
もし、木星の質量が今の70倍以上あったなら、中心にもっと強い圧力がかかり、核融合をおこし、
太陽と同じく自ら輝く恒星になったと言われています。
巨大なゆえに、強い重力を持つ木星は、めぐってくる彗星をひきよせ、他惑星への彗星の衝突を回
避する役目もはたしているようです。
木星は太陽と同じように、主に水素とヘリウムでできています。
木星の表面の荒れ狂うガスの嵐を降りていくと、高い圧力と温度で液体化した金属の海が現れま
す。
惑星の中心には岩石でや金属、氷などでできた核があります。
ねっ、結構すごい惑星でしょ。
オレも今夜まで知らなかったよ。
ただ、その名前「ジュピター」って格好イイなぁぐらいにしかね。
でも、次の物語を読むと、少~し雰囲気が変わってくるよー。
このおおぐま座に描かれている熊に姿を変えさせられてしまったカリストの名は、現在木星の4大衛
星のひとつの名前として残されています。
ギリシャ神話が語り継がれたローマ時代は、実に人間味に富んだ神話として物語りが作られました。
特に全天を支配していたゼウスについては、神様でありながら実に人間味豊かな話しがたくさん残さ
れています。
特にかなりの浮気性だったようで、気に入った女性がいればいろいろなものに姿を変えてさらい、
関係をもった話しが伝わっています。
太陽系最大の惑星である木星には、この「ゼウス」のローマ名である"Jupiter"[ジュピター]の名前
がつけられています。
この木星のまわりをまわる明るい4つの衛星を見つけたのはガリレオ・ガリレイ(1608年)です。
この4つにはそれぞれ内側から「イオ」「エウロパ」「ガニメデ」「カリスト」の名前がつけられています。
このうち「ガニメデ」だけは男の子で、他の3人はすべてゼウスに愛を持たれた女性たちです。
ゼウスが妃ヘラに浮気がばれないように牛に姿を変えられてしまった「イオ」。
「エウロパ」も牛に姿を変えたゼウスにさらわれました。
いわば強姦同然だった「カリスト」だけは、さらわれずその場に置いてきぼりにされて熊にされて
しまったというわけです。
「ガニメデ」はゼウスがわし座として描かれているわしに姿を変えてさらってきた美少年といわれてい
ます。
ギリシャ神話というのは、実はこのような人間の本能的な欲望やエゴを、現実と切り離した世界で
言い表したようなものなのかもしれません。
そう、ジュピター=ゼウスだったんだよね。
どれもこれも、楽しいというより悲しく暗い物語を、星の姿に合わせ、語り継ぎながら神話という世界を
造りあげてきたみたい。
でも、遠い昔の夢や夜空に託したロマンを、今こうして「神話」って呼びながら、毎日変わる自分の心を
合わせるように頷いて読むっていうのも、いいのかもしれない。
オレ、神様になっちゃおっかなぁ~。