製薬会社さんが「このお薬、嗜好性は悪くないですよ」というときは、大抵美味しくないお薬だと思っている獣医師youです。
こんばんは。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
:このブログの筆者です。階段が苦じゃなくなってきた。
お薬は味見する派。飲ませられないと困るし。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。週5日出勤に昇格(降格)
:おたま。5歳半児。夜の絵本をアヒルさんが選ぶと泣く。
:アヒル先生。3歳児。座右の銘は「他力本願」。
:ドグーさん。マザコンofマザコン。1歳半。
:なぜかお薬を素直に飲む。いつか悪いやつに騙されそう。
:色々と訳があってここに集まってしまった動物たち。
:強制給餌されるのが得意なハリネズミのうに子。
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動物病院で、どんなお薬を導入するかを決めるのは大体院長。
お薬屋さんが営業に来るんですよ。
「剤形変えてみました」
「こっちの方が安いです」
「長期で効きます」
「粒が小さくなりました」
みたいに。
その中でも一番信用できないのが、
「食べてくれる子、多いです」
「家の子で試したら気にせず食べました」
「以前のものより、嗜好性が高くなりました」
系のやつ。
…高確率で食べません
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失神って怖いですよね。
人間、大抵知らないから怖いんです(適当)
ここで何していいのか学んでいってください。
【症状から考えるシリーズ】意識が無くなったときに考えること①
【症状から考えるシリーズ】意識が無くなったときに考えること②
さて、今回が失神の最終回。
失神を起こしたらやるべきことについてまとめていきます。
○失神前の行動を覚えておく
これ、原因を考えていく上でとても重要です。
・なんとなくソワソワしていた
・元気に走り回っていた
・極度に興奮していた
・おとなしく座っていただけだった
などなど。
この情報が有るのと無いのとでは、診断に行き着くまでの時間が全く違います。
これを知ることができるのは飼い主さんだけなので、メモしておいてほしいです。
○失神の持続時間を測る🕰️
人間、パニックになると時間は長く感じるものです。
実際には1〜2分でも診察では「大体、10分くらい失神してました」と言ってしまうものなんです。
10分となると、獣医師もかなり心配になると思いますが、その分余計な検査もやってしまいがちになります。
できることなら、動画を撮っておくと時間も測れるのでいいですね。
○実際にやれること
多くの方は、ここまでの内容では満足しないことでしょう。
実際にやってあげられる事について書いて無いですからね。
やれること、それは
「安全な場所に移動させる」
こと。
本人は意識がないので、高いところや周りからものが落ちてきそうな場所からは移動してあげてください。
…以上です。
そう、失神中に自宅でやれることなんて、ほとんど無いんです(たぶん)。
強いて言えば、呼吸が止まってないか確認もしてほしいですかね。
酸素嗅がせるとかもありますが、自宅に酸素常備している人ってどのくらいいるのでしょうか。
○病院に連れていくか考える
こんな状態なら病院に行くことを考えましょう。
・失神してすぐに回復したが、意識がはっきりしなかったり、あまり元気がない
→落ち着いて病院に行く様にしてください。
・数分以上意識がない
→至急病院へ行く
すぐに元気に走り回っているくらいの場合、少なくとも再発するなら病院へ行った方がいい、くらいは言っておきます。(先生によって意見は違うと思うので)
『時間が無い方はここを読めば大体OKのコーナー』
・失神前の様子をしっかり覚えておく
・失神の継続時間を測定しておく
・安全な場所に移動させる
・状況によって、急いで病院へ行くべきか考える
これで大体完璧ですね
ここまで読んでいただいておいてあれなんですが…失神してもやれることってほとんど無いんですよね。
症状のインパクトに対してやれることがないので、みなさんパニックにもなりやすいです。
こういうものだ、と知ってもらえる機会になればいいなと思って書いてみました。
また来週は別のテーマを考えています。
では、また
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知らなきゃよかった生き物の不思議のコーナー
「犬の80%は○○○」
珍しく、知っている動物の名前じゃないですか
しかもこの話、ブログで書いたことがあるような…。
ちなみにもう少し詳しくいうと、3歳以上の犬の80%がこれなんですね。
飼育されている方はわかるかと思いますが、口臭くないですか
犬の口は臭くて当たり前…と思っている方はぜひ考えを改めていただきたいのですが、高確率で歯周病だから臭いのです。
小さなお子さんが診察に来た時には「歯を磨かないとこうなるよ」と言っている嫌な獣医さんからのお話でした。
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