昨年12月に新車購入したアドレスV125Gリミテッドのバッテリーが11ヶ月で

ダメになった。

バッテリーには当たり外れがあり比較的早期にダメになる事があるのは過去に

経験していたが、こんなに早くダメになったのは初めて。


悔しいので、復活の呪文を唱え、その記録を記す。


その前に、V125の使用状況

平日は、自宅から最寄り駅(2.4km)までの通勤に使用

短距離なこともあり、バッテリー充電のために、帰宅時は少し遠回りして

10kmほど走る事もしばしばあります。

月に1回程度は数十km走ります。


教えてGooなどでは、こんな短距離の使用ではバッテリーが上がって当たり前の

ような回答があります。

でも、私の過去の経験ではそんな事は有りません。

事故で廃車にしたV100は、いきつけのバイク屋で貰ってきた中古バッテリーで

同様な使い方をしていたが、3年間バッテリーが上がった事は無い。

もう一台所有のアプリオは、月に1~2回数Km乗る程度で、バッテリーが

上がり気味だったが、V100盗難時に通勤に1ヶ月使用したら、バッテリーが

十分充電され、2年経った今でもバッテリーは絶好調。


V125のバッテリーがダメになった状況

(記載が無い平日は、片道2.4kmの通勤に使用、記載のない場合はセルでの

 エンジン始動、 記載が無い休日は乗っていない)

11/14(日):毎日の通勤以外では久々に買い物に出かけて数十Km走ってきた。

11/15(月):帰宅時にセルでエンジンは普通にかかったが、開けたつもりの

       メットインが開いてない(ヘルメットが取り出せない)ので、一端

       エンジンを切って、メットインを開け、再度セルでエンジンをかけようと

       したら、セルでの回転数が低くかからない。

       仕方なくV125では初めてキックを使いエンジンをかけた。

11/16(火):帰宅時、バッテリー充電のために15kmほど走行。渋滞が無く、

       5~60Km/hで快適に走行できた。

11/21(日):灯油の買出しと給油他のため20km弱走行

11/23(火):休日であり走行していない。やっと行方不明だった六角レンチを

       見つけたのでバッテリー電圧が測定できた。12.45V 低い。。。。

11/24(水):朝、セルで始動できず。2度目のキック始動

       帰宅後、バッテリーを外して、電圧測定。12.7Vあったが。。。

       充電器(1A Max)に接続するも充電は瞬時に終了して、

       バッテリー電圧は14.5Vに。


典型的な容量抜けのダメボバッテリーの症状

が、ここで復活の呪文。


。。。すみません。酔いました。明日(かな?)続きを書きます。








youのブログ

上の図は、スクーターなど多くの小排気量バイクに採用されている半波整流型の発電機の波形の模式図です。

エンジンの回転数を上げて、ヘッドライトとテールランプの消費電流よりも、発電量が多くなると、発電機は発電を抑制して、ランプ切れを防止する。

が、同時に、上図の1サイクル目のように、バッテリーの充電電流も抑制してしまう。


以前、半波整流のまま、HIDを装着してDC化した場合は、発電能力がざっと半分になってしまう、と言いましたが、テールランプをACのままのばあいは半分ではなく1/3とか1/4にまでになってしまうのです。








ステーターコイルを改造しないでHIDを付ける方法。。。は、後ほど。


今回は、発電機(AGC)と、レギュレータの振る舞いについて。

多くのWebPageに「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を熱にして捨てている」と

書かれている。

が、これは、誤解を生じる表現。

誤解した例は、

「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を【全部】熱にして捨てている」


正しくは、

「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を【全部】ACG戻そうとしている」

電力を戻すためにACGの出力をサイリスタでショートしている。

のだが、完全に0Vにできないために、そこで損失(発熱)が生じる。

その損失は、余剰電力に比べて、十分少ない。


このショートで電力が戻るのは、電気子反作用によるものである。

これを分かりやすく説明するのは、レギュレータが動作している時のACGの波形を見せて説明する

のが簡単なのだが、その波形を計測するのは容易ではない。

が、検索の結果、それを掲載しているページを発見。


http://www003.upp.so-net.ne.jp/chiiyama/electriacal-section.htm



上から3つ目のACG出力のアイドリングの波形

ACGの出力電圧が、27.2Vp-pとあるので、実効電圧は、9.6Vrms。

アイドリング時のヘッドライトが暗いわけですね。


上から4つ目のACG出力波形

この図を模写したのが下図

youのブログ-ACG



この図から読み取った実効電圧は、13.3Vrms

小さな図からの読み取った値なので正確ではないと思いますが、ヘッドライトを駆動する良い感じの値に

なりました。


ここで、1サイクル目の正相の後半が1V位になっている。(図に0Vにならないと記している部分)

この動作が、

「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を【全部】ACG戻そうとしている」

である。

そして、完全に0Vにならない(できない)ので、多少の損失(発熱)が出る。


もう一つ着目すべきは、1サイクル目の負相の電圧(18.3V)が、2サイクル目(24.6V=49.2/2V)よりも低い

事である。


とりあえずここまで。続きは直ぐ書きます。