ステーターコイルを改造しないでHIDを付ける方法。。。は、後ほど。


今回は、発電機(AGC)と、レギュレータの振る舞いについて。

多くのWebPageに「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を熱にして捨てている」と

書かれている。

が、これは、誤解を生じる表現。

誤解した例は、

「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を【全部】熱にして捨てている」


正しくは、

「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を【全部】ACG戻そうとしている」

電力を戻すためにACGの出力をサイリスタでショートしている。

のだが、完全に0Vにできないために、そこで損失(発熱)が生じる。

その損失は、余剰電力に比べて、十分少ない。


このショートで電力が戻るのは、電気子反作用によるものである。

これを分かりやすく説明するのは、レギュレータが動作している時のACGの波形を見せて説明する

のが簡単なのだが、その波形を計測するのは容易ではない。

が、検索の結果、それを掲載しているページを発見。


http://www003.upp.so-net.ne.jp/chiiyama/electriacal-section.htm



上から3つ目のACG出力のアイドリングの波形

ACGの出力電圧が、27.2Vp-pとあるので、実効電圧は、9.6Vrms。

アイドリング時のヘッドライトが暗いわけですね。


上から4つ目のACG出力波形

この図を模写したのが下図

youのブログ-ACG



この図から読み取った実効電圧は、13.3Vrms

小さな図からの読み取った値なので正確ではないと思いますが、ヘッドライトを駆動する良い感じの値に

なりました。


ここで、1サイクル目の正相の後半が1V位になっている。(図に0Vにならないと記している部分)

この動作が、

「バッテリーが満充電になった時にACGの余剰電力を【全部】ACG戻そうとしている」

である。

そして、完全に0Vにならない(できない)ので、多少の損失(発熱)が出る。


もう一つ着目すべきは、1サイクル目の負相の電圧(18.3V)が、2サイクル目(24.6V=49.2/2V)よりも低い

事である。


とりあえずここまで。続きは直ぐ書きます。