~side悠太~
「なんかいいバイトないかな?」
悠太は聞いた。
キッチンにいるのは悠太と大輔だけだった。そんな中で暇になった悠太はふと思ったことを言ったのだった。
「バイトをしながら聞くかそれ」
大量の食器を洗いながら大輔は言った。忙しそうな大輔とは対照的に、悠太はやることがなく、厨房のテーブルを拭いていた。
一通りのピークが過ぎた10時過ぎ。この時間帯は、夕飯を食べに来た客たちが帰り始めて、大量の食器が戻ってくる。そんな時間帯だった。
「夏休みってやたら金使うじゃん。だから足りなくなりそうなんだよ」
手持ちぶさたになった悠太は意味もなく、布巾を水でぬらす。
そして、同じところを何度も拭いていると、注文が一つ入った。
悠太は雑に布巾を放り投げ、注文を確認する。
・・・メンドクサイやつだ。
「何に使ってんだよ?そこまで使うほど必要なものって何?」
俺には全く想像がつかない、苦笑しながら大輔は続けて言った。
「デートとか」
料理を作りながら悠太は言う。
「金のかからないデートすればいいじゃん」
「でもなぁ・・・」
8月の約束はたくさん積もっていた。遊園地に行くとか、プールに行くとか。
お金のかかるものが沢山だ。
悠太は家デートでもいいと思っていたのだが、菜穂はそうは思っておらず、いろいろな所へ遊びに行きたいらしい。
あれから2人は何度もデートを重ねて、キスを重ねた。
まだ、その先には進めていないけど。
それでも、いろいろな所へ行き、いろいろなものを見て、楽しいデートだった。
『代わりでもいいから』
告白をされた時そう言われた事を今でも覚えている。
けれど、それではよくない。ずっとそんな風に思っていた。
だからこそ、菜穂だけを見ることができている。そのことに、悠太は一番満足していた。
菜穂が好きだ。偽りもなく、そう言える。
「バイト・・・ねぇ。他に一つやってるけど・・・」
「教えてくれ」
「試験官バイト。短期一発でめちゃくちゃ暇なやつだよ」
あんまりお勧めはしない、大輔はそう続けた。
「なにすんの、それ?」
お願いします。作り終わった料理をホールの人に手渡す。
「模試とかで、試験に一人は前に立ってる人いるだろ?あれだよ」
「ああ・・・あれね」
スーツ姿の暇そうな人が思い浮かんだ。
「そう、あれ」
「割はいいのか?」
「ん~・・・日給計算で、悪くはない」
少し考えた後、大輔は言った。
「じゃあ、やろうかな」
別に今のところ、悪いところは見当たらない。
それに、ここのバイトより、体力を消耗することはないだろうし。
「紹介してやろうか?」
不敵な笑みを浮かべながら大輔は言った。
何か企んでるな?悠太は思った。
けれど、紹介してもらう方が一番手っ取り早い。
「紹介してくれ」
何かあるのを承知で悠太は言った。
「了解。その代わりに、これ手伝って」
そう言って、さっきより増えた食器の山を指差した。
「そんな事だろうと思ったよ。ほんとこき使うなぁ」
悠太はオーバーにため息をついた。
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眠い!!
夏期講習つらい!!ww
今日の文章は何となく拙い気がします><
でも、直す時間があまりなかった~。。
頑張らねば・・・・。
次回は、明後日の月曜日です。