時が過ぎるのはあっという間だ。
あでやかなピンク色を示す桜が咲く季節を通り越し、雨が降り注ぐ蒸し暑い季節を越え、気づけば、もう8月。
受験は徐々に迫ってきていた。
少しずつ、危機感が募る。
綾音はふと、先生が言っていたことを思い出した。
『8月は勝負の時期。ここで頑張れるかどうかで志望校にいけるか決まりますよ』
夏休み前日に言われた言葉だ。
おかげで一気に、遊ぶ気が失せた。
勉強しなくちゃな。そうは思うけど、なかなかその気にならないのが今の現状である。
勉強が好きなんて人はいない。けれど、みんなやっているものだ。
気に乗らないなんてものは理由にはならない。みすぼらしい言い訳だ。
「よし」
綾音は、参考書を取り出して、机に向かう。
見覚えのない数式を解説を見ながら会得していく。
勉強とはパズルだ。
それが綾音の持論。
問題という場所から、一つだけ欠けたピースを探し出し、それを見つけ、あてはめる。
そうすることで、一つのパズルが完成する。それが答え。
もっとも、ピースは一つだけとは限らないが。
どの教科にしてもそれは同じ。そう考えると、同じ作業を繰り返しているだけ。
苦手意識はなくなるが、飽きがすぐに訪れる。
それがいつものことで、今日もそれが3時間と経たないうちにやってくる。
「あ~・・・疲れた」
伸びをしながら、回転式のいすでぐるぐると回る。
目に見える景色の一つ一つが、すぐに変わっては違うものを映していく。
少し外に出てみようかな。気分転換にもなるし。
綾音は服を着替えて、サンダルを履いて外に出る。
「あっつ・・・」
そんな呟きが出るほどの暑さ。
蝉の鳴き声が耳障りだ。
家に引き返したくなる。けれど、今出たばっかだ。さすがにそれは・・・。
内心肩をすくめて苦笑して、ゆっくりと歩き出す。
そういえば、明日は模試だっけ。
歩きながら、そんなことをふと思い出す。
3年生になると、当然模試の回数が増えてくる。
この夏休みは特に多い。週に一回のペースで模試が待ち受けている。
そんなにやって果たして結果が変わるのか?そんな事を思うのだが、受けないわけにもいかない。
センター試験は1月。
まだ半年ある。けれど、言い方を変えればあと半年しかない。
これが長いと思うのか短いと思うのは人それぞれだが、多分短いのだろう。
受験生という実感は最近になって沸いてきた。
夏休みに入る前から、クラスを包み込む空気が変わってきたからだ。
曲がりなりにも、進学校。さすがに、みんな受験モードに突入している。
いつもうるさかった人たちも。
中学の頃通っていた母校の隣を通る。
サッカー部がこの炎天下のなかで練習をしていた。
頑張ってるなぁ・・・。
そういえば、悠太も中学はサッカー部だったっけ。
そんなことを思い出し、半年以上引きずり続けている自分に自嘲する。
いつまで悠太君、悠太君言っているのだろう。
いつになったら、過去を見ないようになるのだろう。
新しい恋をしないとな。
とはいっても、今は受験生。恋とか言っている場合でもないのだが。
その時だった。ポケットからから、ケイタイの着信音が響き渡った。
誰だろうか。綾音は、ポケットからケイタイを取り出して、電話に出た。
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こんばんわ。遅くなりました。
今日は一日オフの日的なwwなんにもしてなかったですww
夏休みではありますが、特にすることはないので、
小説を書いてようかなって思っています。
さすがに、たまにはどっかいかないとは思っていますが・・・・ww
19話ですね。少しずつではありますが、展開が進みつつあります。
次回は明後日の木曜日。
2日ですね。時刻は朝7時で!!これは、可能そうですw
夏休みに入ったので、毎日更新もできるかもです。
・・・まだ分かりませんがww
とりあえず、明後日!!
お楽しみに!