19話 パズル | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

時が過ぎるのはあっという間だ。


あでやかなピンク色を示す桜が咲く季節を通り越し、雨が降り注ぐ蒸し暑い季節を越え、気づけば、もう8月。


受験は徐々に迫ってきていた。


少しずつ、危機感が募る。


綾音はふと、先生が言っていたことを思い出した。


『8月は勝負の時期。ここで頑張れるかどうかで志望校にいけるか決まりますよ』


夏休み前日に言われた言葉だ。


おかげで一気に、遊ぶ気が失せた。


勉強しなくちゃな。そうは思うけど、なかなかその気にならないのが今の現状である。


勉強が好きなんて人はいない。けれど、みんなやっているものだ。


気に乗らないなんてものは理由にはならない。みすぼらしい言い訳だ。


「よし」


綾音は、参考書を取り出して、机に向かう。


見覚えのない数式を解説を見ながら会得していく。


勉強とはパズルだ。


それが綾音の持論。


問題という場所から、一つだけ欠けたピースを探し出し、それを見つけ、あてはめる。


そうすることで、一つのパズルが完成する。それが答え。


もっとも、ピースは一つだけとは限らないが。


どの教科にしてもそれは同じ。そう考えると、同じ作業を繰り返しているだけ。


苦手意識はなくなるが、飽きがすぐに訪れる。


それがいつものことで、今日もそれが3時間と経たないうちにやってくる。


「あ~・・・疲れた」


伸びをしながら、回転式のいすでぐるぐると回る。


目に見える景色の一つ一つが、すぐに変わっては違うものを映していく。


少し外に出てみようかな。気分転換にもなるし。


綾音は服を着替えて、サンダルを履いて外に出る。


「あっつ・・・」


そんな呟きが出るほどの暑さ。


蝉の鳴き声が耳障りだ。


家に引き返したくなる。けれど、今出たばっかだ。さすがにそれは・・・。


内心肩をすくめて苦笑して、ゆっくりと歩き出す。


そういえば、明日は模試だっけ。


歩きながら、そんなことをふと思い出す。


3年生になると、当然模試の回数が増えてくる。


この夏休みは特に多い。週に一回のペースで模試が待ち受けている。


そんなにやって果たして結果が変わるのか?そんな事を思うのだが、受けないわけにもいかない。


センター試験は1月。


まだ半年ある。けれど、言い方を変えればあと半年しかない。


これが長いと思うのか短いと思うのは人それぞれだが、多分短いのだろう。


受験生という実感は最近になって沸いてきた。


夏休みに入る前から、クラスを包み込む空気が変わってきたからだ。


曲がりなりにも、進学校。さすがに、みんな受験モードに突入している。


いつもうるさかった人たちも。


中学の頃通っていた母校の隣を通る。


サッカー部がこの炎天下のなかで練習をしていた。


頑張ってるなぁ・・・。


そういえば、悠太も中学はサッカー部だったっけ。


そんなことを思い出し、半年以上引きずり続けている自分に自嘲する。


いつまで悠太君、悠太君言っているのだろう。


いつになったら、過去を見ないようになるのだろう。


新しい恋をしないとな。


とはいっても、今は受験生。恋とか言っている場合でもないのだが。


その時だった。ポケットからから、ケイタイの着信音が響き渡った。


誰だろうか。綾音は、ポケットからケイタイを取り出して、電話に出た。



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こんばんわ。遅くなりました。


今日は一日オフの日的なwwなんにもしてなかったですww


夏休みではありますが、特にすることはないので、


小説を書いてようかなって思っています。


さすがに、たまにはどっかいかないとは思っていますが・・・・ww


19話ですね。少しずつではありますが、展開が進みつつあります。


次回は明後日の木曜日。


2日ですね。時刻は朝7時で!!これは、可能そうですw


夏休みに入ったので、毎日更新もできるかもです。


・・・まだ分かりませんがww


とりあえず、明後日!!


お楽しみに!