2人でゲームセンターに行って、遊んで、プリクラをとって。
ブラブラと歩いて、ご飯を食べて。
なにか・・・デートをしているみたいだった。
久しぶりだな。そんなことを思う。
男の人と2人で、遊ぶこと。
向かい合って座っているということ。
まだ、悠太と別れてそんなに歳月が経っているわけじゃないのに、すごく遠い過去のように感じた。
幸せだった時は、悠太以外の男の人とこうしていることなんて考えもしなかっただろうし、悠太とずっと一緒にいられるということを信じて疑わなかっただろう。
・・・あの時は。
「やっぱり、何かあっただろ?」
淳一は、箸を皿の上に置いて、綾音の顔を見た。
「なにかってなによ?」
何のことかわからずに、綾音は問う。
「暗くなるようなことがだよ」
頬杖をしながら、淳一はため息を一つ吐く。
ああ、そのことか。
「あったとして・・・淳一には関係ないでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・。あんまり、綾音の寂しそうな顔は見たくないんだよ。だから、言ってみな」
「そんな寂しそうに見えるの?」
「見えるよ。すごく」
淳一は即答した。
ポーカーフェイスだと思っていたのにな。内心肩をすくめて苦笑する。
「ふ~ん。じゃあさ、淳一に、言ったら何か変わるの?」
少し、意地悪をしてみる。
「え!?そうだなぁ・・・」
淳一は少し困った表情になる。そして、続けて「慰めてあげるよ」
「別に慰めなんていらないかな」
「可愛くないなぁ」
淳一は苦笑した。
「何を今さら。まぁ、いいや。言いましょうか?」
別に隠し続けるほどのものでもない。
「うん」
「最近、彼氏と別れたんだよね」
ため息が自然と出る。そして、一瞬あの時の光景を思い出して憂鬱になる。
弱いな。自分でもそう思う。
「まだ彼のことは好きなの?」
「うん。好きだよ」
考えるよりも先に言葉が出た。
本心からのその言葉に、少し驚いた。
「そっか」
淳一の表情は複雑そうに見えた。
「ねぇ、私が言ったんだから、今度はこっちからも一つ聞いていいかな?」
いいよ。淳一がそう言った言葉が耳に入った瞬間に口を開く。
「なんで、部活やめたの?」
その言葉を聞いて、彼の表情が曇る。
予想通り。やっぱり、言いたくないことなんだな。
でも、こっちだっていったんだから、聞いてもいいはずだ。
「言いたくないなぁ・・・」
「私だって言いたくないこと言ったよ」
「・・・彼女と別れた」
「へ?」
意外な言葉に、少し戸惑う。
「彼女がマネージャーなんだよ。だから、別れた以上、そこに居続けるのは辛いかなって」
それだけの理由で最後の大会を棒に振ったのか、そう思った。けど、淳一の性格を思い出し、納得する。
淳一は人一倍、周りの空気に敏感だ。そして、空気が重い場所には耐えきれない。
そんな淳一には、別れた彼女と共有するその空間がひどく辛いものなのだろう。
「そっか」
綾音はそう口にした後、自然と笑みがこぼれた。
「なんで、笑うんだよ」
「同じだから。抱えている痛みが同じ仲間がそぐそばにいるんだなって思って少し安心した」
淳一は、自分から起こした別れじゃないかもしれない。
けれど、それでも・・・。
少しだけ・・・痛みが和らいだ気がしたんだ。
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二日連続で申し訳ありませんでした?><
明日でテストはラストです。
頑張ります。
明後日、火曜日に19話更新します。
テストも終わるし、少し気分が明るくなっている時期ですw
ではでは!!!!