「公園デート、どうでしたか?」
菜穂は小首を傾げながら聞いてきた。
「思ったより楽しめましたよ」
「それはよかった」
電車に揺られながら2人は最寄駅まで向かう。
時刻は午後6時を回り、辺りが漆黒の闇へと染まっていく。
「まだ、暗くなるのが早いね」
電車の窓から見える空を眺めながら菜穂は言った。
「そうだね」
門限とかあるんだっけ?悠太はつづけて聞いた。
「・・・ほんと、佐野君は私のことを知らないよねー」
あからさまに不満そうな顔で菜穂は悠太を睨む。
けれど、それは本当に怒っているわけではなく冗談交じりに。
「ごめんごめん」
「別にいいけど。じゃあ、覚えておいてください。私は1人暮らしです」
「そうなんだ?」
「初耳?」
「うん。初耳」
「そっか。まあ、とりあえず、門限などというものはないよ?」
佐野君は実家暮らしだよね?菜穂が聞く。
「うん、そうだよ。逆に何で知ってるの?」
「好きな人のことは知ってるもんだよ。付き合う前まではストーカーみたいな感じだったから」
彼女は言う。
好きな人のことは調べる。何でも知りたいと思う。
それが普通の感情。
でも、自分にはそんな感情は欠落しているのかもしれない。
綾音のことを深く知ろうなんて考えたことなかったからな。
そんなことを考えながら苦笑する。
今考えるべき相手は綾音じゃない。
「で・・・さ」
「ん?」
「佐野君はまだ時間は大丈夫?」
「大学生の男に門限が存在すると思うか?」
「家によってはあるのかなーって」
薄く笑いながら菜穂は答えた。
「まあ、家によっては。でも、俺の家には存在しません」
「そっか。じゃあ、今日・・・泊っていかない?」
菜穂は少し顔を赤らめながら悠太に聞く。
「え・・・と・・・」
菜穂の提案に少しだけ、返答を出せずに戸惑う。
急過ぎる話。それにまだデートは二回目。
まだ早いんじゃないのか?そんなことを思う。
家に行ったからといって、確実にその行為が行われるわけじゃない。
けど、当然自分の理性もそこへ絡んでくる。
「やっぱ・・・だめかな?」
しゅんとした寂しそうな顔を菜穂は見せる。
そんな表情を見て思わずダメじゃない。そんなことを言ってしまう。
菜穂の寂しそうな顔は見たくない。
笑顔が見たい。そんな思いから反射的に出てしまった言葉。
「やった!」
菜穂はそう言いながら、続けて、よかった。と安堵の笑みを浮かべた。
日が完全に落ちて、街灯だけが頼りの夜の街中。
「夕飯、何が食べたい?」
街灯に照らされている菜穂は一段と可愛らしく見えた。
「え、何でもいいけど。料理とかできるんだ?」
「1人暮らしでできなかったら問題だよ」
明るい菜穂の声は暗い街中でも何も変わらない。
「確かに。じゃあ・・・ハンバーグとか」
「意外」
悠太の言葉に、菜穂はそう返した。
「なにがだよ」
「ハンバーグってところが」
「なにかいけなかった?」
「思ったより子供っぽいんだなって」
嫌味というより、からかうように菜穂は言った。
「菜穂ほどではないけど?」
「むー。私は子供っぽくないから!」
「どこが」
苦笑しながら言う悠太に頬をふくらます菜穂。
こういう馬鹿っぽい会話も悪くないな。
悠太はそんな風に思いながらそっと、菜穂の手を握った。
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今日の更新は遅いです><
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勉強・・・。。
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時間に余裕ができたらお邪魔させていただきたいと思います。
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