12話 2人のちがい | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「ねぇ、今日はですね。私、行きたい場所があります!」


はーい!と手を上げて、会った途端に菜穂は言う。


「どこですか?」


「大きな公園に行きたいです」


手をいっぱいに広げて、大きさを表す菜穂が少し可愛らしく見えた。


子供っぽい。そう感じる。


けれど、それもまたいいのかもしれない。


明るくて元気で。振り回されるくらいが。


綾音は基本的に、大人しいタイプだったから。


「大きな公園・・・どこにあるんだろ?」


「私知ってるから、大丈夫だよ」


「そっか。じゃあ、行こう」


電車を乗り継いで都心からどんどん離れていく。


田舎町・・・とまでは行かないが、開けている土地に出て、歩いて10分くらいのところ。


菜穂の言う大きな公園があった。


公園。確かにそうかもしれないが、そこは悠太の想像していた公園とは違った形だった。


悠太の想像していたのはブランコとか砂場とかジャングルジムとかそういう物が置いてある場所。


しかし、その公園にはそういうのは一切置いてなく、大きな土地に一面が芝生で覆い尽くされている場所だった。


そして、その周りは木々で囲まれていて、きっちり仕切られていた。


それにしても・・・


「大きな場所だな」


「でしょ~?野球の試合もサッカーの試合も余裕でできるよ」


確かに。同時に何試合もすることが可能そうだ。


ただ、所々小さな坂とかがあるので不向きであることは間違いないのだが。


当たりを見渡せば、家族連れの人が多い。


小さい子供と遊びに来るには最適なのだろう。


大きな場所でボール蹴ったりだとか。


逆に、恋人は少ない。まあ、こんなところで何をするんだかわからないしな。


普通、恋人というのはカラオケに行ったりボーリングに行ったり。


相手に家に行ったり、水族館に行ったり。


そういうのが多い。


その中で基本的に『家』という選択肢は学生にはあまりない。


お互いに親がいて・・・となると、なかなか行く機会はない。


すると、疲れそうな何かとお金がかかる場所に行くことになるんだ。


綾音とのデートも毎回、そういう場所に行っていたし・・・。


ただ、綾音とのデートに場所は気にならなかった。


相手といるだけで幸せだったし、触れているだけで幸せだった。


どこで何がしたいなどというものは考えなかった。


それでいいと思ってた。相手の気持ちなど考えずに。


「なに深刻そうな顔してるの?」


「え?別に、なんでもないよ」


「じゃあ、遊ぼうよ」


もっと明るくさ、と菜穂は続ける。


「何してだよ」


明るさは、いつも通りだよ。悠太はそう返した。


「ふ~ん。で、えっとね・・・」


菜穂はカバンから何かを取り出す。


「これです!」


「・・・フリスビー?」


「うん!」


「子供?」


この歳になってフリスビーって、苦笑しながら悠太は言う。


「だめ?」


頬をふくらましながら悠太の顔を覗き込む。


「駄目じゃないけど」


「じゃあ、いいじゃん」


可愛らしい、子供っぽい笑み。そんな彼女の顔を見てドキッと来る自分がいる。


もしかしたら、ロリータコンプレックスと呼ばれるたぐいなのかもしれないな。


そんなことを考えながら自嘲して、やろうか?菜穂の頭を撫でながら天を仰いだ。


晴れ渡る青空。


その中に遠く、少しだけ。厚い雲が悠然と流れていた。





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