2話 言葉とは裏腹に | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

入った店は、夜景の見えるレストランだとかそんな高級な店ではなく、普通のファミレス。


大学生という年齢を考えると、普通で当たり前の選択だ。


人並み程度のあるバイトしかしていない悠太と菜穂。


いくら初めての二人きりの場だからといって、そんな高いところでの食事などはできなかった。


店員に指定された場所は窓際の席。


悠太はいつもの癖で、外を眺める。


クリスマスはもう終わったというのに、たくさんのカップルが行き交う。


そんなに何度も会いたいと思うものなんだろうか。


悠太の頭の中にふと、そんな疑問が浮かぶ。


クリスマスが終わり、正月が過ぎ。


基本的なイベントはもう終わった。


今、特別会う理由はなんなのだろう?四六時中一緒にいたいものなんだろうか。


街灯という名の光の粒を体にまぶし、笑顔で街中を歩く人々。


その笑顔を見て嫉妬という感情は不思議と湧いてこなかった。


「佐野君。何食べる?」


「あ、えっと・・・」


悠太は菜穂にそう聞かれて、メニューを見る。


オムライスかな、悠太がそう言うと


「かぶっちゃった」


菜穂はそう言って、菜穂はまた何にするか思案し始める。


「同じのは嫌なの?」


嫌悪感があったわけじゃない。自然と出た疑問だった。


「うん」


菜穂は即答した。


なんで?そう尋ねると


「秘密です」


菜穂は人差し指を口に持っていき、にこっと笑顔を見せてそう答えた。




「あのさ」


注文が届いて、菜穂はドリアを半分ほど食べ終えたところで口を開いた。


「ん?」


「ごめん、なんでもないや」


それが一番気になるんだけど、悠太がそう返すと、聞きづらいんだもん。菜穂はそう言う。


「いいから、言ってみ?」


悠太が先の言葉を催促すると、うつむきがちだった顔を上げて、悠太の方へ向けた。


「今、彼女はいる?」


その質問は今日のどこかで絶対にくるだろう、そう確信していたものだった。


だから、別に驚きはしない。


「いないよ」


「そっか」


菜穂は安堵の表情を浮かべた。


分かる。次の彼女がいうであろう言葉が。それは、相当鈍感な人でない限りわかる言葉。


けれど、悠太にはこれに対する答えは用意していなかった。


「じゃあ・・・」


菜穂はそこで、言ったん言葉を止めた。


言いあぐねているようだった。


視線はドリアの横に置いてあるスプーンの先。


悠太を見ないようにしていた。


「もう・・・分かるよね?」


「なにが?」


そう悠太が聞くと、私がなにを言おうとしているのか・・・。消えそうな声。


さっきまでの笑顔からは想像できない。寂しそうな、悲しそうな顔をしていた。


その顔をする理由はダメだと決めつけているからだろうか。


「分かるよ」


「答えは・・・?」


恐る恐る、菜穂は顔を上げた。


「ずるくない?」


逃げながらの告白って、悠太は言った。


先を催促するかのような言葉とは裏腹に、これ以上言葉を紡いでほしくない。


内心はそう思っていた。


彼女が告白をしたら・・・自分は答えを出さなくてはいけないのだから。


なのに、そう言ってしまったのは、彼女が今までの自分と同じだったから。


悠太の今までと。


だから、それは菜穂に言った言葉ではなく悠太自身に向けた言葉だった。




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あ・・・画面変えてなかったです。


忘れてた!!


次までには・・・><


小説どうでしょうか?


って言っても、まだ序盤すぎますがwww


次回は24日の日曜日。午前7時に更新します!!