2話 関係 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

学校終わり。


こうやって隣のいない帰り道にも少しずつ。


少しずつ慣れてきた。


半年前までは隣に君がいた帰り道。


談笑して帰った、2人の道はすごく早く、すぐに終わってしまう。


そんな帰り道だった。


君の笑顔が可愛かった。


照れた顔が愛おしかった。


自然に握った手。


君の体温を感じた時に、時が止まればいいのに・・・


なんて。そんなことを考えてた。


女の子が考えそうな女々しいことを。


そんな過去とは対照的に、今の帰り道は、とても長く感じる。


一分一秒。


一歩一歩、歩くたびに時計の針を気にする。


まだ着かないのか。


もう何分だった?


そんなことを何度も・・・何度も。


考えているうちは、完璧に慣れたとは言えない。


まだまだ。


まだほど遠い。


僕はやっぱり重いのだろうか。


もう半年。


忘れるべきなんだ。


なのに・・・。


帰り道一つ。


思い出の欠片の一部分をいちいち拾って・・・


感傷に浸って。


「なんだかなぁ・・・」


彼女でもない女の子。


そんな女の子のことを。


僕はいつまで・・・引きずる気なんだろうか。




歩くスピードが速いと分かったのは、前を歩く人影が近づいてきているのに気付いてからだ。


その人影は二人。


僕とは違った制服。


どこの学校なのかはわからない。


けど、間違いなくわかること。


その二人は恋人だってこと。


二人の距離は近く。


手が繋がっていた。


そして・・・幸せそうな笑顔。


女の子の見上げる可愛らしい笑顔に、男の子の上から見下ろす優しい微笑みと。


それが2人の幸せを物語っていた。


僕は苦笑しながら、彼らの横を通り過ぎて前に出た。


前に出れば、その光景を見なくていい。


見れば見るほど、不快な気持ちになる。


嫉妬・・・ではない。


そこにあった2人の姿は、僕が望んでいたもの。


今・・・もしも。


まだ君がいたら、僕らはこうなっていたのだろう。


そんな過信にも似た欲望であり・・・希望。


僕は、それを見たくなかった。


叶わなかったものだから。


もう。


叶うはずのないものだから。


『友達同士』


それが僕と愛理の関係。


今。


君がいなくなって今、疑問が一つある。


愛理は・・・待ってたのだろうか。


僕からの言葉を。


『好きだ』


その一言を。


それとも、愛理はあのままの関係を望んでいたのだろうか。


君は・・・どんな関係を期待していた?





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とりあえず、ストックを溜めたので・・・


明後日からの更新は大丈夫そうです♪


次の更新は23日の午前7時


「ひとり。ふたり。」


です。おたのしみに!!