スピンオフ翔太の恋物語4 ~勇気~ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

駅に着いて、いつもなら俺が改札まで君を送ってそこでお別れ。


けど、今日はその流れはスムーズにいくことはなった。


それはお互い分かっていたことで・・・。


改札の近く。


彼女は俺の方を向いて


「別にそんな大事とかじゃないの」


「え?」


「ただ・・・なんかあっさりしすぎてるなぁ・・・って。そう思っただけなんだ」


「帰る前に何かしてほしいってこと?」


「そう」


「例えば?」


「私からそれを言うのは嫌だな」


「・・・だよな」


「まぁ・・・いいや!!それは次回ってことで」


彼女はパスモを取り出して、改札の方へ向かっていく。


俺はその彼女の後姿を見て思う。


自分って情けないななって。


今まで基本的に受け身だった。


遊びの誘いも、デートの手順も。


すべては相手任せ。


ホテルまでの手順も、帰りも。


俺は今まで女の子に何もしてきてなかった。


与えてきてなかった。


それをここで初めて自覚する。


それじゃあだめだ。


今回の相手は絶対に失ってはいけない相手。


自分から・・・自分から・・・。


ここは公共の場。


たくさんの人が集い、そして別れる駅。


ここで何かをしたらみんなの視線に止まるだろう。


・・・間違いなく。


少しだけ・・・勇気がいる。


大丈夫・・・大丈夫。


これで、彼女の笑顔を見られるのなら、それほど嬉しいことはない。


彼女は改札を通ろうとしていた。


「やば・・・」


俺は彼女のもとへ走り・・・そして・・。


彼女を後ろから抱きしめた。


「ひゃあ!?」


彼女の驚きの声が耳元で聞こえた。


「ちょっ・・・翔太・・・くん?」


彼女の横顔が見えた。


その顔は今までに見たことがないくらいに赤く染まっていた。


「ん?」


「みんな見てるよ?」


彼女はおろおろしながら周りを見る。


「知ってる。嫌だった?」


俺は彼女の耳元で囁く。


「嫌・・・じゃないです・・・」


改札の前。


通り行く人。


待ち合わせをしている人。


ホームへと向かう人。


みんなが俺と綾香の方を見る。


「ただ・・・すごく恥ずかしい・・・」


「それは同じだよ」


「・・・場所変えない?」


彼女は俺に聞いた。


「いいけど・・・どこに?」


「夜ですよ?行く場所は一つしかないじゃん」


彼女は自分の胸元辺りに置かれた俺の腕をぎゅっと握った。


「・・・本気?」


「うん」


彼女は顔を赤らめたまま頷いた。




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第四話でした!!


明日で最終回です。


ちなみにR18入っているので・・・ww


あと、新しい作品です!


主要キャラクターは高校生の二人です。


また高校生?とか言わないでくださいw


大人の恋愛はまだ書けないのでww


内容は・・・お楽しみに!!ww


ちなみに主人公の名前は「雨宮玲」


ヒロインは「千草奈々です」