デートは淡々と過ぎていく。
君はいつも通り笑顔。
その笑顔は可愛らしい。
けど、帰り際。
いつもその笑顔は歪む。
それはきっと・・・今日も。
その理由を僕は分かっている気でいた。
だけど・・・裕哉に言われてからわからなくなった。
午後8時。
日も暮れて、徐々に人もいなくなり。
夜の街が少しずつ色を出していく。
「もうすぐ帰る?」
「うん」
君はまだ笑顔。
ただ、少し寂しそうな・・・。
「帰りたくない?」
「そんなことないよ」
「・・・」
「・・・」
無言になった。
僕らは結構無言になる時が多い。
話すことがなくなったから。
とかそういうわけじゃなく・・・。
雰囲気を、空気を察するんだ。
この無言の時間は僕は大嫌いだった。
恋人との無言が好きだって人もいるらしいけど、僕は苦手だ。
空気を重く感じることで不快感が募ってしまう。
この空気を打破するために。
そして、不安要素を取り消すために。
「綾香は俺になにを望んでる?」
唐突に。
けれども真剣に彼女に聞いた。
彼女は頭の上にはてなマークを浮かべてこっちをポカーンと見る。
「いや・・・だから・・・え~と・・・」
「なに?」
「いつも帰る時不満そうだから・・・」
「そう見えた?」
「うん。見えた」
僕は頷いた。
すると君はクスッと笑って
「そっか。なんでだか分かる?」
気付いたら、質問をしているのは俺の方じゃなく綾香の方になっていた。
「分かるけど・・・わかんない」
「それ、どっち?」
帰る時とはまた違った不満そうな顔。
その表情は可愛らしく、特に怒った感じのようには思えない。
「予想はしてた。でも、違うかも・・・」
自信はあった。
裕哉に疑問を投げかけられるまでは。
投げかけられてから、自分の答えは違うんじゃないかって思い始めた。
そして今は違うとしか思えない。
「言ってみてよ」
「え・・・」
その答えは言いづらいもの。
それにここは外だ。
確かに周りに人はほとんどいないし、小声で言えば聞こえることはないだろう。
けど、こっちだって羞恥心というものはある。
「無理」
「なんで?」
「言いづらいから」
「じゃあ、多分ハズレだね」
「なんで?」
「言いづらいで君がなにを考えてるかだいたい予想できたから」
「すごいね」
「でしょ?」
「で、答えは何?」
「駅に着いたら教えてあげる」
そう言って彼女は初めて僕の前を歩いた。
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明日もこれです。きっちに7時に更新します!!
&新しい作品の説明を少し・・・。
そういえば、音楽変えました!!
明るめの曲にw
ずっと暗い曲ばっかだったのでww
とはいっても、新しい作品始まったら変えますが・・・www