96話 選んだ方は・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

信号は赤で裕哉さんがいる方へは渡ることができない。


私は彼を見失わないように、彼を目で追い続ける。


そして、交互に信号を見ながら『早く変われ・・・』


そう祈り続ける。


しかし、なかなか信号は変わらない。


一秒一秒。


普通に時は刻まれているはずなのに、すごく長く感じる。


一秒が幾百の時に感じるほどに。


早く・・・早く・・・。


そう思っていた時、一台のトラックが横切る。


その瞬間、私の視界は少しの間だけ奪われる。


それがどういうことか・・・。


そう。彼を一瞬の間見失うってことだ。


それは今の私たちの距離感の中では致命的なこと。


案の定、トラックが通り過ぎた後、彼の姿はもうそこにはなく・・・。


焦りながら、彼がいた近辺を見渡すが遠い場所。


見つけることはできない。


私は完全に彼を見失ってしまったんだ。


信号はここで青に変わる。


神がいるのなら・・・ほんとうに意地悪だ。


残酷で冷酷なほどに。


そして、運命というものがあるのなら・・・。


きっと私と裕哉さんは引き裂かれる運命なのだろう。


私は走って、さっきまで裕哉さんがいたところの向かう。


立ち止まり、辺りを見る。


しかし裕哉さんの姿は見つからない。


「はぁ・・・はぁ・・・」


体力はもうほとんど残っていない。


そして・・・気力も。


もうすでに裕哉さんは駅構内に入ったのだろうか。


その疑問が頭に浮かんだときには、もう私は階段を駆け上がり駅の内部にいた。


たくさんの人の横を通りながら彼の姿を探す。


そして・・・やっと私は彼の姿を見つけた。


彼は改札を通る瞬間。


「待って!!」


私が言ったその大きな声に誰もが私の方を注目する。


それは、裕哉さんを例外ではない。


彼の手はパスモを持っていて、それを改札の磁場に当てる寸前のところだった。


私は走って彼のところまでいく。


「理菜さん・・・どうしたの・・・?」


彼は驚きの顔で私を見る。


「急に・・・帰っちゃうから・・・」


立ち止まった途端。


突如に疲れが私の体を襲った。


息切れをしながら思わず肘に手をつく。


「そりゃあ、帰りたくもなるよ。あんなの見せつけられたら」


見上げた彼の顔は苦笑。


私に対する不快感を表したような表情だった。


でも怒っているわけではない。


それはきっと彼が優しい人だから。


誰よりも・・・。


「あれは・・・私の意思じゃない・・・」


少しだけ嘘。


本当のことを言っているけど、キスの甘さに蕩けそうになったのも事実。


だからこれは真実であって間接的な嘘なんだ。


「隆弘君が強引にしたってこと?」


「うん」


「そっか。で・・・理菜さんはここまで来てどうしたかったの?」


「え・・・?」


「わざわざ、走ってまで来た理由だよ。あのキスは自分の意思じゃないってのを言いに来ただけ?」


「違う・・・。私は・・・」


私は、肘から手を離してまっすぐに彼を見た。


「裕哉さんの顔が見たかったんだよ・・・」


「僕の・・・?」


「あのまま終わりだなんて嫌だった。もう一度会いたかった」


「ありがと。でもルール違反だよね」


「なにが?」


「選ぶまで僕とは会わない約束」


少し驚いた。


そんな馬鹿みたいな言葉に。


「裕哉君・・・私はもう・・・選んでるよ・・・?」


「え・・・?」


私のその言葉に戸惑う彼。


この状況で分からないんだ・・・。


私は内心肩をすくめて苦笑する。


まぁ・・・でも彼らしいかもしれない。


そう思った私は言葉でそれをきちんと表す。


「私は・・・裕哉さんが好きだ・・・」


彼に伝わるように・・・。


想いは態度だけじゃ伝わらない。


逆に言葉だけでも伝わらない。


両方を相手に示した時、初めて思いは伝わるんだ。



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あ~あ、言っちゃったww


これ書いているのは朝の四時です。


眠いですww


おやすみなさい~