『バイバイ』
その言葉には、帰る。というニュアンスは当然のように含まれているが他の意味も含まれている気がした。
永遠に。
そんな意味が・・・。
たった一言だけのその言葉はとても重く、絶望感を漂わすものだった。
永遠のサヨナラ。
それはもう会えなくなるって意味。
顔を見ることはおろか、今までできてきたメールや声も聞けなくなるってこと。
・・・そんなの嫌だ。
耐えられるはずがない。
私は携帯を閉じて、私はドアがある方へ走り出す。
けど、前へは進めない。
彼が私の腕をつかんだからだ。
「どこへ行くの?」
そう聞いて。
「・・・・分かるでしょ?」
「わかるよ。だから・・・行かせない」
そう言った彼の腕を掴む強さが増していく。
「お願い・・・・行かせて?」
「・・・裕哉さんって人の方が・・・大事なんだ?」
「そうじゃなくて・・・」
「分かった」
彼は勝手に自己解決をして私の腕から手を離した。
隆弘がなにを想っているか考えているか。
そして感じているか。
何となく理解できる気がした。
でも、今は一刻を争う。
隆弘と話している時間はなかった。
「ごめん・・・」
私は彼に一言そう謝って、屋上から校舎の中へ戻って行く。
校舎の中は風が通らないが、例年並みの冷気が学校中を包む込んでいるのである程度は寒い。
けれど、走っている私にはちょうど良かった。
蒸していたりしたら、すぐに息が切れ始めるところだ。
4階・・・3階・・・2階・・・1階。
一段飛ばしで階段を下りていく。
今彼はどこにいるだろうか。
まだ、あのメールが来てからそんなに経ってない。
歩いて駅まで向かっているのなら走っていればすぐに追いつくはず・・・。
そんな皮算用は当然当たるわけもなく・・・。
なかなか彼の姿は見つからない。
どこだ・・・どこだ・・・。
気付いた時にはもう駅の近くの交差点まで来ていた。
ここまで来たのに見つからない・・・。
彼は今どこにいるんだろうか。
私はちゃんと最短ルートを通ったはずなのに見つからない。
なんで・・・。
その時普通に考えたら当たり前のことを今さら悟る。
私はこの学校の生徒だけど、彼は違う。
だから、最短ルートを知ってるわけじゃない。
自分で調べた独自のルートを使っている可能性だって十分ある。
もし、そうだとしたらすでに彼を抜かしている。
いや・・・抜かしたけど、見失ったせいで抜かされてるかもしれない。
焦りが募る。
もう、彼とは会えないんだろうか。
・・・嫌だ嫌だ嫌だ。
交差点の前の歩道で私は立ち止まり、あたりを見渡す。
この駅は栄えているせいもあり、この時間。
しかも平日にもかかわらずたくさんの人がいる。
この中から彼を見つけるのは困難だ。
まあ・・・いるかどうかも怪しいが。
・・・暇人め。
私はたくさんの人たちを恨めしそうに見る。
こうなったら・・・。
私は携帯電話を取り出して裕哉さんに電話をかけた。
しかし。
ツーツーツーツー。
着信拒否かで電話中か。
多分前者だろう。
私のメンタルがどん底まで落とされる。
もう・・無理かな。
そう思った時ふと遠くに目をやると、交差点の向かい側に制服姿の高校生がいるのが見えた。
どこか見覚えのある制服。
けれども、その制服は近所の学校や私の学校のものではない。
確信する。
裕哉さんだと・・・。
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昨日は埼玉県民の日でした。
まあ、大学生には何ら縁のない日でしたがw
いいなぁ。中学生ww
とか思いながら学校へ行ってましたww
明日は96話です!!
隆弘の支持率が圧倒的に高いですが・・・。
理菜の判断は!?