告白の返事をしなかったことで勢いで言ってしまった言葉がまた言えなくなってしまっている。
あの時に言えていれば・・・。
あの時なら、私は彼を振っていた。
隆弘を選んでいた。
今でもそれは揺るがない・・・はず。
少しずつ、自信は失われていく。
決意は鈍くなっていく。
昼休み。
私は屋上で空を眺める。
そして、揺らぎ続ける自分の気持ちにイライラしながらため息をつき下を向く。
隆弘が好きだ。
私を包んでくれる優しさ。
傍にいてくれる時の温かさ。
裕哉さんには間違いなく求めることができない最高のものを持っている。
それは私が一番欲していたもの・・・。
隆弘との恋愛はドキドキするものじゃない。
安心できるもの。
その温かさで安らぎで。
眠ってしまいそうな。
それぐらい有難いもの。
対照的に裕哉さんはドキドキさせるもの。
声を聞くたびにドキッとする。
たかが声を聞くだけでだ。
疲れてしまう・・・そんな相手。
二人は対照的だけど、一言で表すなら同じよ存在。
好きな人である・・・ってこと。
けれどそれはあってはいけないことなんだ。
片方を選ばなくちゃいけないんだ。
悩まずに決めなくちゃいけないことなのだけれど・・・。
そう簡単には行かない。
決まらない・・・。
どっちにしなくちゃいけない?
今後、生きていく上でどっちが大切?
決まっている。
遠い相手は障害が大きい。
特に学生なんてそんな縛られるような職業の場合は。
それに、私が今ほしいのは安定。
温もり。
だから当然隆弘なわけで・・・。
「隆弘・・・」
私は彼の名前を呟いた。
そして、裕哉さんの存在を消しさろうとする。
だけどその時・・・。
『その決断は本当に正しい?』
・・・あ。
あの時の声が私の脳に直接響くように声を送ってきた。
3月2日。
その存在を今思い出す。
言ってたな・・・たしかに。
「正しいよ。絶対」
『裕哉さんの声をもう聞けなくていいの?刺激のある恋愛はもういらないの?』
「・・・」
私はなにも答えを返さない。
刺激を求めるのが恋愛だ。
そんな考えもある。
でも私は・・・。
『隆弘を選ぶの?』
「うん」
私は即答した。
決めたんだ。
隆弘を選ぶと。
『後悔はしない?』
僅かに・・・声のトーンが落ちたように思えた。
「後悔をしない人生なんてないんじゃない?」
『そうね。あなたが最善の選択肢を選んだのならきっとそれが正しいと思う』
「肯定は初めてじゃない?」
『そうね。即答されたら何も言えなくなったから。あなたの決断が正しかったのか見届けてあげる』
そう言って声は消えさる。
私の決意は声にも負けなかった。
大丈夫。
大丈夫。
決意を決めた今。
今しかない。
私はケイタイを取り出して彼に電話をかけた。
今度の電話はすぐに繋がった。
『もしもし』
私の大好きな声が聞こえた。
これから私は・・・好きな相手からの告白を断るんだ・・・。
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今、2パターンを考えています。
90話ぐらいで終わらせるか。
120話ぐらいで終わらせるかww
グダグダになっているので、90でいいんじゃないかなぁとか思っていますww
少し考え中ですww