胸の鼓動が一気に高まった。
私はメールを開く。
そこに書いてあったのは・・・
『僕は今でも、理菜さんが好きだよ。理菜さんだけを今僕は見てる』
告白・・・そう取れる文章。
え・・・?え・・・?
私の思考がショートする。
なんで・・・こんな・・・。
訳がわからない。
たしかに私は好きでいてほしいと願った。
でも、それはきっと叶わないだろうって思っていた。
そして、期待もしていなかった。
なのに・・・。
彼から見たメールは私があり得ないと思いながら願った言葉よりもさらに上を行くような言葉。
無意識のうちに私は彼に電話をしていた。
この言葉の真意を確かめるために。
1コール。
2コール。
間抜けな電信音が同じ音を奏でるたびにだんだんあの言葉は冗談なのではないかと思い始めてきた。
冷静に考えればすぐに辿り着くその答え。
でも、冷静じゃなかった私は真に受けて信じてしまった。
そんなことを考えていると、こうやって電話をかけているのが馬鹿らしく思えてくる。
「やっぱいいか」
そう独り言を呟きながら電話を切ろうとしたその時だった。
『もしもし?』
一番最悪なタイミングで彼に電話が繋がった。
『あ・・・えっと・・・』
予想外の出来事にどうすればいいかわからなくなってしまった。
もう聞くべきことはなくなったんだ。
自分の中で解決したんだ。
『何?』
愛おしく・・・。
大好きだった声が私に問いかける。
その甘美な声が耳元で聞こえて私を惑わす。
『何でもない・・・です』
『何でもないって・・・』
その声に少しだけ落胆を思わせるようなトーンが含まれていた。
『聞こうとしたことがありました』
『え?』
『でもう解決したからいいんです』
『メールのこと?』
『そうです・・・』
『やっぱ、あれは迷惑だよね』
申し訳なさそうな彼の声が聞こえた。
『え!?そんなことないです』
『違うの?』
『違います。あれがもしも・・・本心からなる言葉だったら嬉しいです。でも冗談ですよね?』
『冗談に思ったんだ?』
『はい』
『ごめん。冗談じゃないよ。あれは僕の本心の言葉だよ』
『え・・・』
足の力が抜けてその場に座りそうになるのを何とかこらえて立ち続ける。
『もう一回。今度は言葉で言います』
いつの間にか彼の言葉は最初の頃のように敬語に戻っていた。
最初にあった頃のように・・・。
『僕は理菜さんのことが好きです。恋人がいるって分かっているけど・・・好きなんだ・・・』
嬉しすぎるその言葉はメールで見た時よりも嬉しく、私の顔を赤くさせた。
足の力は完全になくなり、こらえられなくなった私はその場にへなへなと座り込んだ。
彼の声は甘い。
そこを好きになったわけじゃない。
でも、今はそこがすごく好きなんだ。
・・・え。
そんなことを言った自分に驚いた。
彼氏がいるのに・・・すごく好きとか言ってしまっている・・・。
だめだ・・・だめだ・・・。
私は傾きかけた彼への気持ちを必死で食い止めて
『私は・・・』
その後の言葉を発しようとした時
プープー。
虚しい音とともに通話が途切れた。
彼の方の電波が悪かったのか。充電が切れたのか。
どちらにせよ、今はもう話せなくなってしまった。
まだ、告白の返事を返していないのに・・・。
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今日は休日ですね。
仕事がない皆様、学校がない皆様。
ゆっくりとお過ごしください♪