~side理菜~
夕食を食べて、お風呂に入って。
布団に入って。
その間、私は何度ケイタイを開いただろうか。
そして、落胆しただろうか。
数えきれないほど。
彼からのメールは来ることはない。
私は、ケイタイを枕元に置いて目を閉じた。
明日には・・・返信来るよね・・・?
無視をしてるってわけじゃないよね・・・?
不安。
それが私の脳裏を駆け巡る。
嫌われるようなメールだった?
いや・・・それ以前にもう嫌われていた?
様々な疑問が私から睡眠という概念を奪い取る。
全く寝れないまま、3時間が経過する。
だめだ・・・。
寝るときに何か考えだすと眠れない。
忘れなくちゃ・・・今は・・・。
そう思うが、それは逆効果。
むしろ、さらにそれが気になって、真っ暗なで何も見えない中、手探りでケイタイを探す。
私は四角いものが触れたと同時にそれを顔の近くまで持っていく。
画面を開いた途端、目が眩んだ。
私は一度目を閉じて、薄眼をそっと開けた。
「きてない・・・か」
私はメールが届いてないのを確認すると真っ暗で何も見えない場所へケイタイを投げた。
多分そこにクッションがあるはず・・・。
なんて思いで投げたのだが、嫌な音を立ててケイタイはどこかに転げ落ちた。
多分床に落ちたのだろう。
壊れてないかな・・・。
そんな心配をしつつも、起き上がるような気力はないので確かめることはしなかった。
よし・・・寝よう。
私はため息をひとつついて、ゆっくり瞼を閉じた。
瞼を開けている時とさして景色に変化はない。
どっちにしろ暗かったのだから。
違うところがあるとしたら、今ケイタイがメールを知らせるために光ったとしても気付くことはないということぐらいで・・・。
チッ・・・・チッ・・・チッ・・・。
時計の針は一秒・・・また一秒と一定の速度で時を刻んでいる。
こうやって色々考えている間にも私の睡眠時間は削られているんだ。
まずいなぁ・・・。
最悪このまま朝を迎える可能性がある。
メール一つのために・・・。
苦笑した。
バカだなぁ。
心の中で声に出すことはなく、自分に向けて発した言葉。
「そう・・・だね」
今度は声に出して、その言葉に答えた。
答えた言葉は空気に混じって消えていく。
すうっと。
吸い込まれるように混じって。
もちろんそんなのモノは見えるはずもないのだけれど。
なんとなく。
ただ何となくそう感じただけ。
*************
気付くと私はつり橋の上に立っていた。
下は凄まじいスピードで流れる川。
落ちたら間違いなく死ぬだろうな。
そんなことを思うくらいの高さ。
そんな状況下なのに私は驚くほど冷静だった。
これは・・・夢か。
夢というものを認識しながら、あたりを見渡した。
つり橋の向こう。
対になる陸には二人の男の子がいた。
右側の陸には裕哉さんがいて。左側の陸には隆弘がいて。
二人は私をただただじっと見る。
選択を迫る。
一度決めたはずの選択肢。
それなのに・・・。
夢の中でまた選択を迫られている。
私の心は決まっていた。
夢であろうと、現実であろうと、私は彼氏を見続けるんだ・・・。
そう思って、足を踏み出そうとした時
************
現実に戻る。
目を開くと、もう朝になっていた。
私は重い体を強引に起こして、時計を見た。
6時半。
ちょうど起きる時間だった。
習慣って怖ろしい・・・。
そんなことを思いながら、ベッドから降りる。
すると、まず視界に入ったのがケイタイだった。
私は、無意識のうちに拾い上げて壊れていないかを確認する。
「大丈夫・・・かな」
そう言いながら、画面を開いた。
「・・・!」
私は硬直した。
受信ボックスにメールが届いていた。
その宛先に記された名前は私が昨日一日ずっと待ち続けた相手の名前だった・・・。
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最近、グダグダになってきたなぁ・・・。
とはいっても、まだ終わりそうにないんですよねww
ん~・・・頑張ろう・・・。