82話 日をまたいで | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

小鳥のさえずりが耳に入ってくる。


真っ暗な中に薄らと光が差し込む。


・・・光?


僕は瞼を開けた。


「あ・・・」


外は明るかった。


その明かりは人工的なものではなくて、大自然が織りなすもの。


太陽の光だ。


どうやら、僕は昨日あの後に寝てしまったらしい。


理菜さんへの想いを伝えるべきかどうか。


それをひたすら悩みながら。


そして、あのころ付き合おうって言わなかった自分を罵りながら。


結局・・・返信送ってないな・・・。


僕は転がり落ちていた携帯を拾って、画面を開いた。


デジタル時計の数字は一秒一秒時を刻んでいいる。


どうやら、壊れてなかったようだ。


僕は制服に着替えようとクローゼットを開く。


「あれ・・・?」


そこには制服がない。


どこやったっけな・・・。


昨日の記憶を巡らせようとした時、鏡に映った自分の姿を見て苦笑した。


「・・・着てるし」


思い出した。


昨日はあのまま夕飯も食べずに寝てしまったせいで着替えてすらいなかったんだ。


僕は制服に着いた毛玉を取りながら、また考える。


昨日結局見つからなかった答えを。


たった二つのうちの一つを選ぶにすぎない選択肢を。


物事に絶対はない。


だから、あっちが間違えなく最悪な方だ。


なんて確定はできない。


だからどっちでも大丈夫?


そんなはずはない。


絶対というものが存在しない代わりに、確率というものが存在する。


一つ目の選択肢。


『おめでとう』と上辺だけでメールを送る。


そうすれば、円満に解決する確率は90%を越える。


二つ目の選択肢。


『理菜に自分の想いを伝える』を選択したとする。


円満に行く可能性は5%弱だろう。


差は圧倒的。


これは昨日から分かっていたこと。


それなのに・・・。


僕が後者を選ぶのはエゴ。


自己中心的なこと。


そんなことはとうに分かっているし理解もしている。


だけど、このまま決まらずにメールを送らないのもよくない。


なら円満に行く選択肢の方を送ればいい?


それも違う。


何でかは上手く言えないけど違う気がする。


嘘はつかない。


上辺だけの言葉はもう・・・。


麻奈と綾香の悲しそうな顔が脳裏によみがえった。


半端な思いで彼女たちを傷つけた。


状況は少し違う。


でも、似てる。


半端な言葉を送って。


理菜さんとの微妙で曖昧な関係が続いて・・・。


それはもう嫌だ。


はっきりさせる。


自分で作り出してしまったこの関係だ。


自分で終わらせなくちゃいけない・・・。


今度は8月の時とは逆。


3月2日。


彼女から来たメールは3月1日。


日をまたいで送る僕のメールは告白のメール・・・。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので。


こんなに悩んで送るメールは嫌ですねww


もう今日で11月ですね~


あと二ヶ月で今年も終わります。


今年の目標・・・達成するために頑張ります!!